「地域助け合い基金」助成先報告

NPO法人 手をつないで

京都府木津川市
居場所移動支援

助成額

150,000円2021/03/24

助成⾦の活⽤内容

4月より木津川市では初めてのフードバンクを開設し活動します。木津川市は新興住宅地の開発が続き,若い人たちが多く移住されたため、全国的にもまれな人口の増加している都市と言われておりますが、昨年からの新型コロナウイルスの影響から若い世代で職を失ったり、収入が激減した人も多かったと聞きました。社協が窓口となっている国の緊急支援を受けられた方の中には、小中学生がいるのに明日の食費が無くなってから相談に来られた方もおられたと聞き、私達NPOも何か役に立ちたいと考え【フードバンク木津川】を開設することにしました。スーパー、食品メーカーさんから賞味期限1か月以上の食品を提供受けるほかスーパーの1区画や社協各支所に持込食材の受付場所を設置し、地域の家庭・個人からの食材の提供を受け付けます。集まった食材は生活困窮者、子ども食堂、福祉施設、ひとり親世帯、ボランティア配食、高齢者サロン等に差し上げます。ただしフードバンク木津川が直接手渡しは行わず、支援を行っている社協、市暮らしサポート課、その他の支援団体経由での提供を予定しています。

活動報告

2月に児童デイサービス、母子会その他の福祉施設22か所に食品の提供を希望するかのアンケートを実施したところ、10施設から希望が寄せられました。木津川市には豆腐店やさつま揚げ店のような個人営業のメーカーはありますが、食品メーカーはほとんどありません。スーパーへの協力要請を行った際、各店舗とも賞味期限1か月の食品は安くしても販売するので、店頭として食品提供は難しいとのことでした。
そのため、今後は一般家庭からの食品提供に力を入れて活動しなくてはなりません。店頭に【フードドライブ】のコーナーを設置する協力をしてくれたスーパーが4店舗と社協3支所の7か所で食品の受付をしていくとき、ご提供頂いた資金で用意できた、ビブス、幟旗、パンフレット、宣伝チラシは非常に有効な武器となりました。(フードドライブとは、一般家庭から食品を持参して提供してもらう活動のことだそうです)
4月16日現在、山城地区の民生委員から玄米120キロの提供があった他、店頭でのドライブに170点の食品が提供され、社協に緊急支援を申し込まれた高齢女性に27食品を提供しております。
4月26日に第1回目の希望先への食品提供を行う予定です。また、4月中に市危機管理課の災害備蓄品を約軽トラック1台分提供してもらうことになりました。

今後の展開

【NPO法人手をつないで】は、住み慣れた地域で 我が家で  いつまでも暮らし続けたい
               住み慣れた地域に 仲間がいて たのしく元気に暮らしていきたい
の理念を実現するために福祉有償運送を行うこと、仲間がいて楽しい時間を過ごすために、いばしょホールを事務所に隣接して置き、居場所サロン、各種教室の開催、子供服リサイクル等を行うことを目的に設立致しました。現在正会員・協力会員180名(内送迎利用会員70名)。送迎用車両として登録12台。登録運転者20名。木津川市を発地又は着地として介護保険の要支援・要介護認定者と障がい者手帳所持者に限定して送迎を行っております。利用料金は時間と距離で計算しますが、おおむね同じ距離のタクシー料金の30%台になります。
この4月からフードバンクを新しい事業として開始しました。木津川市には新規に開発した住宅地が多くあり、全国にもまれな若い世代の人口が増加している都市と言われていますが、振興住宅に住む若い人たちが、コロナ禍の中で職を失い、国の支援窓口の社会福祉協議会に緊急支援を求めてくることが多くなったと聞き、少しでも支援したいと思い始めたものです。フードバンクの開始にあたってボランティアを募集したところ30名からの人に参加していただきました。多くの皆様から食品の提供をして頂くことで、必要としている人にお渡しすることが出来ます。皆様からの食品の提供の協力のほかに、フードバンクのことを話題にしていただくなどで多くの方々に知っていただくことにつながります。ご協力をお待ちしております。

添付資料