「地域助け合い基金」助成先報告
たこたこ
大阪府岸和田市助成額
100,000円(2021/04/02)助成⾦の活⽤内容
新型コロナの影響で、地域の高齢者の方々も人との交流の場が減っています。自粛疲れなどにより、こころや身体の不調も懸念されています。
子ども食堂開設当初、高齢者の方も利用していただいていましたが、新型コロナ感染予防のため、屋内での食事は中止し、子どものみ対象でテイクアウトの形に変更しています。
地域の高齢者の方から、「出かけるところが無い。一人暮らしで一日中、人と話をしない。話合い手がいない。以前のように子ども食堂に来たい。」と声を多くいただいています。
感染予防のため、たくさんの人が屋内で一緒に食事をすることは当面の間、難しいと思いますが、子どもから高齢者まで参加できる屋外のイベントを年4回ほど企画しています。たとえば、たこやきパーティ、焼き芋パーティ、厄除けふるまいぜんざい、餅つき大会(地域の町会とのコラボ)
高齢者にとっては子ども達の笑顔がなにより元気になります。また子ども達にとっても高齢者との交流により、人の温かさを感じ心の成長につながる大切な時間となります。
地域の中で、感染対策しながら人と交流し楽しい取り組みを行うことで、子どもから高齢者まで、少しでも元気になっていただきたいと考えます。
活動報告
月1回地域の子どもを対象に子ども食堂を行ってきました。(現在はテイクアウトの形)
地域の高齢者の方が「大人はあかんの?」と見に来られたりして、高齢者の方もコロナ禍で行き場所や楽しみが減っている現状を知り、子どもから高齢者まで楽しめるイベントを年4回行いました。
七夕の願い事を子どもから高齢者まで書いて飾りつけ、懐かしいトコロテンなどを配りました。小さい子の短冊を笹に結びつけるなどは中学生などが手伝ってくれました。子どもは70名ほどの参加。高齢者は30名以上も参加でした。「うんてんしゅになりたい」「かぞくがみんなけんこうでありますように」「コロナで学校がやすみませんように」などと書かれた願い事をみて高齢者の方は「今の子もやさしいな。元気でたわ。」と声をいただきました。夏祭りではくじ引き、たこ焼きの出店など実施。プロのたこ焼き屋さんも手伝ってくださいました。ハロウィンでは市内の他の子ども食堂のスタッフ11名も仮装して手伝ってくださり、子ども達をびっくりさせたりと大いに盛り上がりました。また野菜やお菓子を的にした輪投げ大会を実施。子どもも大人もワクワク、笑い声が絶えませんでした。高齢者の方々に呼びかけることにより、地域の老人会や民生委員さんとの関わりもでき「○○さんのお孫さんにも声をかけてあげるわ」と、活動が地域に広がり、顔の見える関係により地域に根差していくことを実感しました。
子どもから高齢者までのイベントは年4回でしたが、実施することにより通常の月1回の子ども食堂に対する地域の理解が深まったと思います。口コミで新しい子ども達が増えています。また地域のチュロス屋さんが「協力したい」と申し出ていただき、定期的なチュロスの寄贈をしていただけるようになりました。
今後の展開
子ども食堂をオープンして2年5か月。コロナの影響がとても大きく、感染対策しながらどうしていけばいいかと悩みながら行ってきました。子ども達や地域の状況をみながら、何が求められているのかを常に考えながら、微力ですが長く続けていきたいと思います。子ども食堂の活動を中心に続けていきますが、世代を超えた人々が集まり、みんなで楽しみを体験することなどのイベントも企画していければと考えています。親子コンサートや夏祭りなどの季節のイベントを今後も企画していきたいです。また活動を通して、もっと地域の方々と繋がり、子ども達を地域で見守っていこう。子ども達は地域の大事な宝だという思いを共有できるよう地域の方々と一緒にできればと思います。活動を続けることで、私達スタッフもとても元気をいただいています。もっといろんな方々と繋がり、楽しく元気に続けていければと思います。よろしくお願いいたします。