「地域助け合い基金」助成先報告
NPO法人 CFFジャパン
東京都世田谷区 ウェブサイト助成額
150,000円(2021/03/08)助成⾦の活⽤内容
<実施内容:事務所を活用した地域子育てひろばの新設>
週1~2回、事務所を子育てひろばとして近隣住民に開放することで、地域でともに育ちあい、安心して子育てができるまちづくりに寄与する。
<背景>当団体の事務所近辺には子育てひろばがなく、数十分かけて近隣地区のひろばに通う親子が多い。加えて、新型コロナウイルスの影響で多くのひろば事業も人数や利用時間が制限されており、子育てにストレスや不安を抱える親子も少なくない。当団体は子どもと青年の育ちあいをコンセプトに海外ボランティアプログラムを実施しているが、このような地域のニーズを鑑み、事務所近辺の親子に向けて、地域に根差した新たな活動を計画している。団体メンバーの子育て当事者や児童福祉経験者の当事者視点や経験を活かし、安心して地域で子育てができる環境づくりに寄与したい。
活動報告
<実施内容:事務所を活用した地域子育てひろばの新設>
毎週月・金曜日の週2回、10:30-15:00まで事務所を子育てひろばとして近隣の親子に開放し、子ども向けプログラムや保護者のリフレッシュや学びの場となるような取り組みを行った。
<活動実績> 2021年4月-8月
【開催日数】35日
【利用者】のべ100組(21組)
【開催プログラム数と参加者数】 16プログラム、のべ65組
【開催プログラム】ベビーマッサージ、英語であそぼう、産前産後エクササイズ、子どものおやつ講座、太陽光発電所見学、産後ヨガ、曼荼羅ワーク体験会、多言語絵本読み聞かせ会、お話し会)
【共催】イクリスせたがや(多文化共生NPO)、クロッシングせたがや(せたがや文化財団国際部)、リモートおはなしNANA(烏山地域のボランティア団体)
【連携・協力】社会福祉協議会、子ども家庭支援センター(子育て応援相談員)、健康づくり課(母子保健コーディネーター、保健師)、おでかけひろばぶりっじ@roka、地域子育て支援コーディネーター
<参加者の声・地域とのつながり>
事務所周辺には子育てひろばがなかったことから、利用者からは「近くにひろばが欲しいと思っていたので嬉しい」「コロナ禍で予約なしで行けるひろばができて助かる」「多くの親子プログラムが中止になる中でプログラムを開催してもらえて楽しみが増えた」という声をいただいた。利用者が地域の保健師にひろばの宣伝をしてくれたことをきっかけに、生活支援コーディネーターの協力の下で地域の保健師や母子保健コーディネーター、子ども家庭支援センターとの繋がりも作ることができた。
プログラムを通して世田谷区内の多文化共生NPOやおはなし会のボランティア団体との繋がりもでき、共催プログラムも定例化した。プログラム開催日以外でのひろばの利用は少ないため、必要としている親子に情報が届くよう、いかに周知していくかが今後の課題である。
今後の展開
事務所周辺には子育てひろばがないことや、コロナ禍で子育てに難しさを感じている親子にとって、リフレッシュや学びの場となることを願ってひろばを立ち上げました。現在は子育てひろばとして乳幼児の親子を対象としていますが、今後は午前中は乳幼児と保護者、午後は小学生、夕方〜夜間は高校生向けの取り組みも展開していきたいと考えています。団体の特色を活かし外国にルーツのある親子にも働きかけるとともに、学生が運営に参画したり、ひろば利用者の保護者や地域のシニアがボランティアに関わるなど、子どもを中心として地域の多世代・多文化が交わり合い、地域資源が生かされた場づくりを目指していきたいと思います。