「地域助け合い基金」助成先報告
みんなのIBASHOプロジェクトat桜ノ宮 いっしょにごはん会
大阪府大阪市都島区助成額
150,000円(2021/02/26)助成⾦の活⽤内容
高齢者や子ども、サラリーマンなど世代を超えた誰でも集える場所で、一汁三菜を基本にした家庭料理を食べながら、自分のことをちょっと知ってくれてる人をつくって、ちょっとしたおしゃべりを楽しむ場として、利用していただきたいと思います。
まだ開催して間がなかったり、コロナ禍により積極的にたくさんの人が集まることができない状況ですが、もう少し落ち着けば、人が集うなかで、花見やクリスマスなど、一人ではできないイベントを行ったり、健康についての講座や運動の機会など健康づくりの講習会も行っていく予定です。
活動報告
令和2年の7月から活動をスタートし、近隣の小学校、幼稚園、保育園、民生児童福祉委員さんに声掛けをするとともにFacebookで参加を呼び掛けました。
コロナ禍でのスタートでしたが、感染拡大に留意して開催し、緊急事態宣言下においては弁当に切り替えて休むことなく開催を続けてきました。
開催回数は、2020年7月から2021年9月の現在まで計15回で、参加人数は子どもが延べ171人、大人が延べ251人の参加がありました。参加年齢は、最年少が0歳から、最年長は81歳まであり、毎回平均30名程度の利用があり、月1回ながら地域交流の場所となっています。
開催する中で、単に食事をしに来る人もあれば、子ども支援につながるならとボランティア参加的に参加する人や食材提供を申し出てくれる人、また金銭を寄付してくれる人、調理運営のボランティア協力を申し出てくれる人などなど、思いがけずたくさんの人々がいろんな形で参加してくれる人があり、短なり居場所だけではなく、人の交流場所としての役割を果たしています。
ただ当初は、子どもだけでなく高齢者も、働き盛りの独身社会人も対象としていましたが、コロナ禍により高齢者の重症化を懸念して、高齢者層への開催周知や勧奨が十分でなく、どちらかというと子ども食堂的になっているため、世代を超えた利用者の居場所の1つになるよう、都島区社会福祉協議会をはじめ民生児童委員やケアマネージャーなど高齢者を支える地域の方といっしょに協力していきたいと考えています。
1.参加者からの声
(子ども部参加者より)
・月に1回とはいえ、食事を準備しなくていい日があるととても助かる。
・食事の手間が省けることで、子どもとゆっくり過ごすことができた。
・自分が食わず嫌いで作らないメニュー(食材)だったが、思いがけず子どもが食べることが分かった。
・夕食を他の家族と一緒に食べられるのが良かった。
・弁当を取りに行けないことがあるので、宅配ボランティアがあればいいと思う。
(大人部参加者より)
・自分もご飯を食べて、子どもたちへの寄付になるっていいなと思った。
・子どもたちへの寄付を含んで食事代800円は、値段は安いと思う。
・子どもたちのためになるなら、参加しようと思った。
・友人を誘いやすい。
・イベント的に人が集まるので、話し相手がみつかりやすい。
2.ボランティア協力を申し出てくれる人たちの声
・コロナ禍により終日テレワークとなり、人と話せる機会が欲しかった。
・自分は子どもがいないが、子どもと接する機会として利用した。
・主催は大変なのでできないが、お手伝いならできると思って参加した。
・以前、住んでいた地域で親子へのかかわりの居場所がありとても助けられたので、自分でも役に立ちたいと思った。
今後の展開
食べることは生きることにつながるとはよく言う言葉ですが、無為に生きるのではなく、肉体的にも社会的にも健康で過ごすために、自身の健康を気遣い体調を整えること、また社会的に役割やつながりを持つことが精神的な健康を保つことにもつながると考えています。
健康を維持するために、生きるために「食事する」という行為をふりかえって、「人と一緒に食べる」、「人と同じものを食べる」、「そこに話せる人がいる」、「自分のほかにも集う人がいる」、「自分が食べることが人の役に立つ」という社会的な意味を見つけて、家族や会社、通い先などのほぼ毎日顔を合わせる場所以外に、たまに会って話せる場所や無理に話さなくてもそこにいていい場所があること=非日常の居場所があることが、ふだんの立場やキャラクターを超えた本音を話せる場所になると考えています。
そのほか、家族に問題を抱える子どもたちや、家族がいない独居の働き盛りの中年や高齢者など、自分を気遣ってくれる人や、自分が気遣ってあげる人との出会いの場となることで、社会的な健康につながると考えて、今後もいろんな方とつながりながら「いっしょにごはん会」を継続していこうと考えています。
また今後とも皆様のご協力を賜りますようどうぞよろしくお願いします。