「地域助け合い基金」助成先報告
NPO法人 名古屋外国人共生支援協会
愛知県瀬戸市 ウェブサイト助成額
150,000円(2021/03/05)助成⾦の活⽤内容
これまで人手不足の業界で歓迎されていた外国人労働者も新型コロナウイルスの影響によって状況は一変し、企業の業績悪化により立場の弱い外国人ほど解雇されています。外国人の働き場所と交流の場所が減少し、外国人の孤立化・貧困化が問題になっています。中には今日明日の食事すらままならないというケースも存在しています。当法人はこれまで新型コロナウイルス感染拡大により困窮した外国人の支援を行って参りました。支援金と食料を配布した総人数は約100名、支援地域は名古屋市・知立市・一宮市・安城市・碧南市・東浦町、支給した国籍は、ベトナム・ブラジル・スリランカ・ペルー・フィリピン・パキスタン・インドネシアの方々です。この活動は話題となり、多くの方の問い合わせや、新聞取材を受け社会の注目度も高い事業だと実感致しました。
仕事と生活に不安のある外国人が当法人へ相談をする機会が急増しています。相談内容によっては前述の食料支援を行い、コロナ関連などの情報を適宜提供しています。このような支援があることで、外国人が安心して落ち着いた行動をとることができ、社会全体の感染拡大を防止することにも繋がります。特に昨今は常時支援の依頼がありますので、助成金を使用させて頂き困窮する方々に希望を与える活動を継続的に行っていきたいです。
活動報告
コロナ禍において、緊急を要する支援が増える中、財政難でこれまで支援を見送っていた方へ、食料支援することができました。支援の際にはコロナ関連の情報も提供をすることができ、外国人が安心できる暮らしを取り戻すお手伝いをすることができました。
またこの事業のおかげで、生活支援コーディネーターの山本様との繋がりを持つことができ、名古屋市緑区内の外国人情報を共有することと、生活福祉資金の貸付制度を知ったことは、大きな収穫でした。今後も生活支援コーディネーターと情報共有をしながら効率的な支援を行って参ります。この度は助成ありがとうございました。
今後の展開
私たちは、名古屋市及び愛知県内で外国人に対して、日本語学習や生活相談の場を設け、日本人との交流の場を提供する事業を行い、誰もが住みやすい多文化共生社会の進展に寄与することを目的として活動している NPO 法人です。当法人の理念は、「困っている人を助けたい」であり「困っている人を助けたいと思う人を増やしたい」です。
私たちは誰もが生きやすい社会、すなわち SDGsの「誰一人取り残さない(leave no one behind)」を目指しており、多くの方にご支援を頂きながら、コロナ禍で困窮している外国の方々の支援活動に鋭意取り組んでおります。私たちの活動によって支援者と被支援者が人と人との繋がりの大切さを感じ、相手の心情や境遇を共有できたらよいなと思っています。今後も持続的に支援を行って行くためにも、皆さまの温かいご支援を何卒よろしくお願い申し上げます。