「地域助け合い基金」助成先報告
親と子の寺子屋ふれあい自遊塾
神奈川県平塚市 ウェブサイト助成額
150,000円(2021/02/24)助成⾦の活⽤内容
現在コロナ禍により模索しながらの活動となっている。心身の不調、ささいなことでイラつく子どもが増えている。子どもから大人まで心身のストレスは潜在的なものも含め想像以上大きいと推測する。新年度に向けて子どもたちの不安緊張は高まる時期であるが、コロナの影響が追い打ちをかけるのではと懸念している。自律神経のバランスを整える呼吸法(文科省、厚生労働省HPにも記載されている)を伝えたいとカードを作成配布したところ親子から大変に好評であった。親からは「来年度ではなく今配ってほしい」と要望された。そこで平塚市内に広く呼吸法紹介のカードを配布し心のケアに役立てたい。学校、公民館、商店、医療機関窓口などに配布、配架依頼することを考えている。学校配布については小中学校校長会の了解を得ることができた。カードは関係機関の了解を得て「鬼滅の刃」をイメージさせるデザインであり、旬の今、子どもたちの関心が期待できる。孫が喜ぶと高齢者の手がカードに伸びてくれれば世代間の交流が期待できる。機会がいただければ直接呼吸法を教えることも考えている。
活動報告
長引くコロナ禍により、心身の不調、ささいなことでイラつく子どもが増えています。うつ症状を呈する子どもも確実に増えていると報告されており、心への深刻な影響が心配されます。
子どもたちの心身のケアに役立てたいと昨年末、自律神経のバランスを整える呼吸法(文科省、厚生労働省HPにも紹介されている)についてのカードを作成配布したところ親子から大変に好評でした。親ごさんから「新年度に向け子どもたちの不安緊張は高まっている、来年度ではなく今年度中に配ってほしい」と切実な要望がありました。そこで学年末の3月、急遽さわやか福祉財団の助成金により、平塚市内の全小中学生に「おちつきのこきゅう」カード20,000枚を配布し、呼吸法の有用さについて啓発しました。
カードは子どもたちが関心を持ちやすいよう、出版社の承諾を得て人気アニメ「鬼滅の刃」をイメージさせるデザインとしました。店舗や医療機関の窓口にも置かせていただきましたところ、孫が喜ぶとお持ち帰りされる高齢者の姿も多々ありました。呼吸法について家族で話し合うきっかけになればと期待しています。
配布につきましては、事前に市教育委員会、市立小中学校校長会に活動の趣旨をご理解いただき承認をいただいています。各学校に直接届けるなど趣旨をご理解していただけるよう努め、生徒のストレスについて話題を共有することもできました。
また社会福祉協議会の方との面談では、思っていた以上に呼吸法について関心を持っていただくことができました。
いろいろな方々とつながるきっかけをいただきました。ありがとうございます。
今後の展開
いじめ、不登校、暴力といった子どもの諸問題が深刻に増え続ける今、子どもの心が育つために大切なことを親子・仲間で楽しく体験し身につける活動をしています。活動の中心はドイツのボードゲームで順番待ち、自己主張と譲り合い、失敗から立ち直るといった体験を重ねて自信とやる気、コミュニケーション力など実社会でも役立つ能力を育みます。さらに自分の気持ちを大切にした自己表現や心が安定する呼吸法などの心理教育的プログラムを組み込むことで子どもの様々な問題の予防につなげたいと思っています。
親子のいい時間は心の土台となることから、できるだけ地域のイベントにも参加しています。イベントではお年寄りが立ち寄ってスタッフとゲームを楽しまれることもあります。
ちょっとした空間と時間で楽しく人と触れ合えるボードゲームは、大人から子どもまでポストコロナの心の回復に、またスマホゲームに没頭する子どもが増えていますが、リアルな関係を楽しむことでゲーム依存症の予防、孤立予防にもなると考えています。
ご興味ご関心ある仲間が増えることを願っております。