「地域助け合い基金」助成先報告
暮らしを楽しむコミュニティースペース 「はるみの」
岩手県盛岡市助成額
150,000円(2021/02/05)助成⾦の活⽤内容
昨年度までは教師をしていたため仕事が忙しく、地域に目を向けることがあまりなかった。今年度退職をして農業を始め、たくさんの人と話をすることで、地域コミュニティーの必要性を強く感じるようになった。私の住む地域は盛岡近郊の田園地帯にあり、1人暮らしの高齢者や高齢の夫婦で暮らしている方が多い。農業をしている方も多く、高齢での重労働や担い手不足などいろいろなストレスや不安を抱えている方もいる。繁忙期には、外で話をしたりお茶飲み話をしたりできたが、冬になると家に籠もってしまいがちになる。我が家の夏の畑で行う収穫体験や就労体験には、幼稚園児〜成人〜高齢者までと幅広い年代の方がいらっしゃるので、年間を通してのコミュニティーの場所を作りたいと考えた。
現在は、週2回+希望に合わせて日時を調整し、話をしたり物作りをしたりしている。新型コロナの対応として、事前連絡を頂いて4人以内の人数で過ごしている。今回の計画では、誰でも安心して過ごせる居場所として定着させることに注力する。この基金は運営拡大に伴い、安心して過ごせる設備補充とコミュニティー活動をする際の資金に活用したい。
活動報告
私の自宅は盛岡市近郊の田園地帯にあり、夏場は「はるみさんの畑」で農作業体験の受け入れをしたり、作業場の軒下を利用してみんなで集まっておしゃべりをしたりした。隣近所の方や、ひきこもりがちな若者や母子家庭の方の利用もあり、年代と活動の内容は多岐にわたった。冬場になって居場所を失った人たちのために、集まることができる「居場所」づくりとして、自宅の4部屋を使用して「暮らしを楽しむコミュニティースペース「はるみの」を開設した。元中学校家庭科教師の経歴と自分の趣味・特技から、「冬の運動不足を解消したい」「世間話したり悩みを話したりしたい」「パソコンを教えて欲しい」「子どもとリース作りをしたい」「洋服のお直しをして欲しい」「調べて欲しいことがある」「動画制作をしたい」など多くの要望に応えながら利用してもらった。多くの人が「安心できる相談者」や「安心できる居場所」を求めていることを実感した。
今後の展開
・私が教師をしていた時は、生徒に「これからの社会は「共生社会」だから、子どもも高齢者も障がいを持った方も、いろいろな人が一緒に支えあっていく世の中にしなければならない」という話をしていましたが、退職した今、たくさんの方と話をする中で「共生」の大切さをますます実感しています。
・夏場は「はるみさんの畑」で農業をしながら、冬場は「室内の「はるみの」で、地域コミュニティーの活動を継続していきます。昨年度は、畑の活動として収穫体験や農業体験などを行いました。近隣の方、高齢の方、一人暮らしの方、一人親世帯、小さい子どもを持つ親子、ひきこもりがちな若者など、多くの方が気軽に利用できる「安心できる地域の居場所」になれるように考え取り組んでいます。
・たくさんの経験や特技を持っていらっしゃる高齢の方の経験を若者に伝える場や、体力のある若者が高齢者を手伝う場など、ニーズに合わせて活動の場を提供していきたいと思います。
・活動の告知や活動の様子は、「はるみさんの畑」でのフェイスブックとインスタグラムなどのS N Sでの発信の他、チラシやポスターなども活用して多くのみなさんに伝えていきたいと思います。
・コロナ感染症対策のため、参加者を制限した中での活動でした。今後は、福祉推進会や老人クラブさんにも協力してもらいながら、活動の充実と継続を図っていきます。