「地域助け合い基金」助成先報告

 シトラスリボンプロジェクト in きりゅう

群馬県桐生市 ウェブサイト
その他

助成額

141,000円2021/01/25

助成⾦の活⽤内容

愛媛県から始まったコロナ禍で生まれた差別や偏見をなくすことを目標とした「シトラスリボンプロジェクト」を群馬県桐生市でも展開していくことが目的。具体的には主に以下の2点となる。
①シトラスリボンプロジェクトの考え方の普及
事務局メンバー及び説明を受けた人が講師役となりシトラスリボンプロジェクトの考え方を広めていく。
説明が容易に行えるよう周知用のポスター及び説明用のフライヤーを作成する。
②シトラスリボンを広めることで意識改革
すでに作成したことがある方(サロン参加者等)を中心にシトラスリボンを作る機会を増やしていく。上記①の説明とセットで作り方講座を実施。製作が容易に行えるように手順が記載された手順書を作成する。
ポスター・フライヤー・手順書等の作成・印刷及びシトラスリボン作成に係る材料費に助成金を活用したいと考えている。

活動報告

[高齢者サロン]
コロナ禍で、これまでのように集合する形での活動が出来なくなったが、「それぞれがシトラスリボンを作って持ち寄る」という新たな形の活動を行うことが出来た。自分たちの作成したリボンが、いろいろな所で配布され、シトラスリボンの主旨を広めることに繋がり、社会貢献していることを実感している。

[地域住民]
裁縫が得意な方が、桐生織でのシトラスリボン作りに協力してくれるようになった。もともと仕事をしていたが、疾病により、現在は仕事が出来なくなり、要支援認定を受けている。取り組むことが出来たことで、「今はとても楽しい」と言っていただいた。

[デイサービス等]
主旨に賛同していただいた事業所及び利用者が、リボンの袋詰めの協力をしてくれている。リボンの向きを確認しながら、手先を使う作業なので、集中することで認知症予防の効果が期待できる。また、介護認定を受けていても、地域の役に立つことができると、やりがいを感じて取り組んでくれている。

[その他]
スーパーや医療機関、公的機関で、ポスターの掲示やリボンの配布をしていただいている。(別紙参照)

今後の展開

この活動を始め、桐生市及びその周辺に「シトラスリボン」の考え方は徐々に広まってきている。
ポスター掲示やリボン配布に協力してくれている企業さんや事業所さんからは、「興味を持ってリボンを持ち帰っている」「リボンやフライヤーがすぐになくなる。みなさんの関心が高いのだと思う。」「お客さんが、『リボンのことを知っていたので、どこで手に入るのかと思っていた。こういうことを広めることは必要だと思う』と言って、リボンを持っていった」などの反応がある。
たとえコロナウイルスに感染しても、自分の住まいに、自分の地域に安心して帰ることができること。
「ただいま」「おかえり」と言い合えること。
このことを、これからももっとたくさんの人に広め、思いやりあふれる地域にしたいと思う。
また、最近は、「身近な人が実際にコロナウイルスに感染した。周囲からの差別を感じ、悲しい想いをしたが誰にも相談出来なかったみたいだ。」という話も訊くようになった。この活動を広げていくことで、コロナウイルスに関連して差別を受けた、誹謗中傷を受けたと感じている人たちが、その苦しみや辛さを吐き出せる場も必要だと感じている。
ポスター掲示やシトラスリボン設置などの普及啓発についてもその範囲を拡大しつつも、当事者支援も視野に入れて、活動を継続したい。

添付資料