「地域助け合い基金」助成先報告
ずぶの学校
大阪府大阪市東淀川区 ウェブサイト助成額
150,000円(2021/01/19)助成⾦の活⽤内容
目的:地域の若者や女性たちに向けて、自己表現をしながら話をしたり聴いたりする場所を設け続けること。孤立をやわらげ、社会の中の自分、人との連帯感、自分の意志で生きている満足感を感じられるようにすること。
活動:表現活動のお手伝い、発表の場の提供。ことばを話す、文章を書く、絵を描く、展示する、音楽を演奏する、踊るなど。創作を通じて人間関係を築くこと。
活動報告
貴財団の「地域助け合い基金」の申し込みをきっかけに地域の社会福祉協議会生活支援コーディネーターの方とつながることができました。その方を通じて、近所のこども食堂、ほうかご広場をされている方とつながることができ、いただいた八朔を贈ることができました。3月には親からのDV被害で家を飛び出し現在は施設で暮らしている十代の女性に衣類や日用品を贈ることができました。5月にはオンラインの人形劇と、カフェ、対面での変身工作教室(地域のおとなもこどもも参加)を開催し、タジン鍋やラクダや虎やうちわに変身し笑い合うことができました。6月にはギャラリー展示と句会、ダンス公演を開催。公的なホールでは上演の中止が続く中、劇場ではないただの家だからこそできる小規模開催で、少人数ではありましたが、ダンスファンのみならず近所のこどもたちにも見てもらう機会を設けることができました。9月にはご近所さんよりさまざまな楽器を寄付していただき、数人で演奏して遊ぶことができました。10月には仮装工作教室を開催。おとなやこどもたちが魔女やミイラに変身しました。11月には、社交ダンスを通じて子育て女性の集まる場所を開いておられる方と出会い、意気投合してお互いに励まし合うことができました。また地域の情報を共有する小規模のお話会に参加し交流しました。12月には社会福祉協議会の別の方が来られ、理解を示してくださり共通の知り合いや地域の問題などを教えていただきました。近隣のフリースクールにお子さんが通う女性がお越しくださり、悩みを相談してくださりました。
今後の展開
毎週末、入口のところで寄付品のフリーマーケットをしており、助成金のおかげでコンスタントにオープンし続けることができ、近所の、通りすがりの老若男女にお買い物を楽しんでいただける文化的な憩いの空間を作りつづけることができました。2021年はご近所さん―特に子育て世代―からも認知されるようになり、こどもと親が一緒になって会話をしながら対等に買い物ができる場所になっていると感じました。「人形劇を開催してほしい」という声もいただき、小さなマーケットが交流の糸口になっています。今後も音楽会や人形劇をできるだけ小さく、でもオープンに、気軽にできる、寛容であたたかい、地域に根ざした場所でありつづけたいと考えています。