「地域助け合い基金」助成先報告
訪問型子育て支援団体 リーフ
大阪府藤井寺市助成額
150,000円(2020/12/23)助成⾦の活⽤内容
【活動の目的】
子育て中のお母さんが社会や地域から孤立することを防ぎ、藤井寺市で子育てをするお母さんの心を支える。
地域住民がボランティアに参加することで、子どもの健全な育成、および地域で共に支え合う豊かな子育て環境を実現させる。
【活動内容】
藤井寺市で子育て中のお母さんが、コロナ禍で社会や地域から孤立している現状を知り、子育て中のお母さんの心を支える目的で団体を設立しました。
これまで藤井寺市で2年間、お母さん向けの講座や座談会を開催していたメンバーが、座談会で出る話の内容や座談会に来れなくなったお母さん方から、「(コロナ禍で)家から出るのが怖いが誰かに話を聴いてほしい」「(コロナ禍で)友人も同じように家で大変だと思うと、友人には電話などがしづらく誰に相談していいかわからなくなった」という声を聞く機会が増えました。
そこで、訪問支援(ボランティア)のために必要な最低限のスキルを得るため、ボランティア研修や傾聴講座を受講する計画を立て、講座はリーフの活動理念に共感してくださる方を集めるためにチラシを作りメンバーの募集を行う予定です。
2020年12月からは、月1~2回の予定でリーフ主催のママ向け座談会(ママカフェ)を予定していましたが、大阪府のコロナ赤信号のため見送りとなりました。
そこで、リーフのLINEと繋がってくださっているお母さん20名に向けて、子育て相談や情報交換をLINE上で行うなど、オンラインで出来ることを開始しました。
活動報告
リーフは子育て中のお母さんが社会や地域から孤立することを防ぎ、藤井寺市で子育てをするお母さんたちの心を支えるために活動しています。
コロナ禍で不安や孤独感を抱えるお母さんに対して、傾聴訪問や交流の場(座談会)を継続して行っていくために、まずは今回の助成金を活用し、講師を招き、「ボランティア研修」と「傾聴講座」を開催することができました。研修を受けた方の中でリーフの理念に賛同いただいた方が、現在、訪問傾聴ボランティアとして活動の中心になっています。
傾聴訪問や座談会の「ママカフェ」を周知すると共に、裏面は市内での子育て相談連絡先や一時保育、短期入所が一目でわかるように記載し、精神的に困窮しているお母さんへの情報提供できるチラシを作成・配布することができるようになりました。
このチラシは市役所や公共施設、保育所等でも配布・設置しています。
このコロナ禍で制限のある活動にはなりましたが、毎月開催している「ママカフェ」では親子やママが集まり「子育てのこと」や「こんな時どうする?」といった話題を話すことで、ママがホッとできる居場所として定着しつつあります。参加者からは「ここに来れば友達とも会えて話ができる」「このように外で話せる場所が欲しい」「小さい子どもと出かける場があって嬉しい」などのお声をいただいております。
傾聴訪問では家庭で孤立しているママのお話を聴くことで、ママ自身が行動するきっかけを作らせていただくことができました。
また藤井寺市の子ども子育て連絡会という組織にも加入し、他の子育て支援団体とも交流させていただいております。
今後の展開
今後「リーフ」は、公式LINE・インスタグラムの活用によって、たくさんの子育てママに活動の内容を知っていただき、月一回の座談会「ママカフェ」に新規の参加者を増やしていきたいと思っています。
前回好評だった「親子で作る手作り味噌」などのイベントをはじめ、年に数回は親子で参加できるワークショップ形式のイベントを増やし、親子のコミュニケーション向上に繋がる活動をしていこうと思います。
またもっと身近に「傾聴」を知っていただき、社会や地域から孤立しがちなママへ、この「傾聴訪問」が行き届くよう、これからも多角的に子育てママへアプローチしていきたいと思っています。そのためには、藤井寺市内の様々なボランティア団体や子育て支援団体との交流も、さらに継続的にしていく必要があります。
いつも協力をいただいている藤井寺市社会福祉協議会のご指導の下、今後もコツコツと活動を続けていく必要性を感じています。
継続的に活動をしていくためには、今後ボランティアの人数も増やしていかなければなりません。特に傾聴ボランティアの確保には、定期的な「ボランティア研修」や「傾聴講座」を開催し、ボランティアのスキルアップが必要となってきます。さらに「支援を受けた方がのちに支援をしていくという循環型のボランティア組織を作る」というリーフの活動理念を実現させるためにも、定期的な研修等は必須だと感じます。
「リーフ」が藤井寺市で誰もが知る団体になるよう、今後も子育てママに寄り添う活動を末永く続けていきたいと思います。