「地域助け合い基金」助成先報告
城東まちづくり協議会
岡山県津山市助成額
150,000円(2020/12/08)助成⾦の活⽤内容
これまで、じ・ば・子のおうち運営委員会が中心となって城東地域での子どもの居場所事業や高齢者講座等により、活動拠点である、「じ・ば・子のおうち」に定期的に集まり、地域でのつながりづくりに向けた活動を行ってきていたものの、今年度は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、企画していた事業を軒並み中止にせざるを得ない状況となった。
そのような中、つながりを切ることなく、新たな形の活動ができないかを検討し、「じ・ば・子の声と想いをつなぐプロジェクト」として、5月下旬~7月にかけて、子どもと一人暮らし高齢者との手紙(お元気ですかメッセージ葉書の交換)のやりとりを行った。民生委員が見守りが必要と判断して、高齢者台帳に登録している地域内の84歳以上の一人暮らし高齢者を対象として行い、子ども、高齢者いずれにとってもコロナ禍でつながりを感じることができる意味ある取り組みとなった。
そこで、この取り組みを継続、発展させ、台帳に登録されている地域内のすべての高齢者世帯、高齢者独居世帯(約200軒)を対象として実施し、関わる人も民生委員や愛育委員、地域の高齢者等、多くの人を巻き込み、手紙で新たなつながりを感じることが出来る取り組みを検討、実施する。また、より地域でつながりを実感できるように、小・中学生の子どもたちで編集委員を編成し、地域に情報を届ける「通信」を作成、配布することで活動の啓発、子どもの福祉意識の高揚を図る。さらに、来年以降に、高齢者に書いてもらった手紙を地域の拠点やお店に展示するなどして地域内外の人にも城東の取り組みを知ってもらう機会も設ける予定。
活動報告
今回助成金をいただき、コロナ禍でも地域の人と同士がつながれる活動を行うことができました。
コロナ禍前までは、高齢者講座(月1回開催)や子どもの居場所事業(月2回開催)を実施していましたが、参加者が固定化されていました。今回はがきを用いた、子ども、高齢者、地域役員等とのメッセージ交換の取り組みは、家にいながら多くの子供たちや高齢者が参加できる取り組みとなりました。
支部内の約200軒の高齢者を対象として、子ども達がはがきにメッセージを書き、地域役員たちと届け、地域の子ども達に向けてメッセージを書いてもらいました。関わる人も民生委員や愛育委員、地域の高齢者等、これまでより多くの人を巻き込み、手紙で新たなつながりを感じることができる取り組みを実施することができたと思います。また、お互いにメッセージ交換したはがきを「城東雛巡り」の際に、ひな人形とともに展示し、地域の取り組みを地域内外に啓発しました。
さらに、コロナ禍でもできる活動を考え、手紙のやり取りだけでなく高齢者と子どもたちで、プランターにトマトを植える活動が交流につながるのではないかと話し合い実行しました。当日参加できなかった人も通学班の待ち合わせ場所に設置することで、多くの子ども達が地域の人と一緒に作ったものを自由に食べたり、気が付いた人が水をあげるなど気にし合う活動につながりました。
最後に、地域の中学生を中心に自分たちも地域に関わったことを情報として地域に届ける「通信」を作成、配布することで活動の啓発、子どものたち気にかけ合う、つながり合う意識づくりにつながりました。
今後の展開
今回の取り組みをとおして、これまでの集合型の高齢者講座や子どもの居場所事業では参加することができなかった住人の参加が得られたことは、コロナ禍でも形を変えて活動を継続した効果だと思います。
「何枚でも書くよ。」と言ってくれたり、「いつもは参加できないけど、絵やメッセージを書くことなら参加ができるよ。」と言ってくれる方もあり、地域内の参画者が増えたことも収穫でした。
コロナだからとすべてを止めてしまうのではなく、本当に大切なことは何か、今できるコトはないかを考え、今後も従来の形にとらわれず各種関係団体の皆さんと協議しながら、じいちゃん、ばあちゃん、子ども達がつながりを感じられる取り組みを実施していきたいと思います。