「地域助け合い基金」助成先報告
名倉町内会
福島県郡山市助成額
150,000円(2020/12/04)助成⾦の活⽤内容
地域では、一人暮らし高齢者や高齢者世帯が増加している。新型コロナウイルスの影響で人との接触をさけるため、高齢者は孤立・孤独を余儀なくされている現状がある。新型コロナウイルス感染対策を行い、密にならずに出来る活動で、見守りも出来る活動はないか考えた結果、雪かきボランティアを行うことが決まった。町会役員でアイディアを出したが、名倉地域全体で活動していきたい為、今後、協議体で雪かきボランティアについて話し合いを重ね、活動を行っていく。
まずは、雪かきの援助を必要としている住民が、どれくらいいるのかを確認する為、町会回覧板で雪かきの手助けを希望される方の募集をしている。合わせて、ボランテイアとして協力してくれる方の募集も行っている。
雪かきをしながら自然な見守りを行い、季節が変わっても形を変えて見守りや生活支援に関する新たな活動もして行けるよう、先の展開も検討している。雪があまり降らなかった場合には、雪かき備品の他に、みなさんが必要とされる支え合い活動にも使用していきたいと考えている。
活動報告
令和2年12月から令和3年3月末までの活動期間で名倉雪かき応援隊を結成。概ね10㎝~15㎝以上の積雪時に、依頼者宅の玄関から取り付け道路または、生活に必要な移動範囲の雪かき、凍結時危険地域の融雪剤散布などを2名1組のペアで行いました。支援対象者は、高齢世帯や障がい者世帯で、町内会の回覧板で依頼者と併せて雪かきボランティアを募集、名倉地区協議体メンバー以外にボランティアとして活動していただける方にご協力いただくことが出来ました。
依頼された高齢者の方々からは、「本当に助かりました」「お世話になりました」「お礼がしたいのですが」と言った声をいただきました。2月には福島県沖地震があり、雪かきなどの日々の見守り活動が、災害時の安否確認などに大切になってくると改めて感じました。
昨年に続き、令和3年12月から令和4年3月末までの活動期間で名倉雪かき応援隊2021を結成。12月3日までの時点で、昨年よりボランティアが3名増え、12人。雪かきを依頼する方は3名増えて、8名となっている。協力者を募るため、近所のコンビニに雪かき応援隊の募集チラシを掲載していただき、福島民友新聞に令和3年12月3日の名倉雪かき応援隊キックオフの取材をしていただきました。協力者を募るための周知活動に力をいれ、地域のつながりがより一層強固なものになるよう心がけ活動しています。
今後の展開
令和2年度の雪かき応援隊の解団式を行った際、令和3年度も活動を継続していけるよう、隊員全員で情報共有をしました。さまざまな活動を通して見守りが定着し、困った時にお互い様で言い合えるような関係や環境になれるよう、地域でお互い様の関係性をつくっていくことが目標です。いずれは、隊員というかたちではなく、ご近所同士で気軽に助け合える関係性を築いていきたいと思っています。
雪かきボランティアをきっかけとして、季節が巡っても見守り活動を継続できる様、また災害時の備えとして、地域支え愛マップを作成しています。地域住民の声に耳を傾け、いずれは買い物支援やゴミ出し支援などのちょっとした生活支援にも、ご近所同士で助け合っていけるよう、活動の幅を少しずつ広げていければ良いと考えています。
働き方改革で70歳まで定年が引き上げられる時代となりつつあり、互助活動に積極的に取り組める住民は、後期高齢者になりつつある現状です。若い担い手の確保や現役世代の地域住民の協力をいただくために、他の地域ではどうされているのか教えていただき、是非参考にさせていただきたいです。