「地域助け合い基金」助成先報告

 なっちゃん家運営実行委員会

岡山県総社市
居場所見守り生活支援配食・会食

助成額

150,000円2020/12/08

助成⾦の活⽤内容

今年で4年目を迎える「なっちゃん家」は、多くの地域住民に親しまれ、交流拠点として根付いてきている。
なっちゃん食堂は、水内地区内で食事や買い物ができるお店がないため、特に一人暮らし高齢者からは、とても生活に役立っているとの声をいただいている。
令和2年5月、新型コロナウイルス感染症の緊急事態宣言発令に伴い、4月から休止としていた。その間なっちゃん家運営実行委員会で再開のタイミングや対策を検討し、利用者やスタッフの声から、コロナ禍でも継続して実施できる運営スタイルを考え、再開する方針とした。
感染予防を徹底し、調理方法や取り扱う食材や保存方法を見直し、テイクアウト方式を導入することで、安心・安全に配慮し、住民同士の顔を合わせる機会を取り戻したいと考える。
 地域住民の居場所及び交流の場としての要素に加え、生活に課題を抱えておられる高齢者の支援として、住民同士が助け合い、持続可能な形で食事の提供を継続・発展していきたい。

活動報告

古民家の空き家を活用し、高齢者や一人暮らしの方々の生活支援の手段として、コロナ禍で活動が制約される中、毎月第2、第3、第4水曜日にテイクアウトによる弁当、惣菜の提供行っています。
野菜等会員の家庭で育てた物を利用する等し、経費の削減に努めた取り組みを行っているが、テイクアウト用容器につきましては購入の必要があることから「地域助け合い基金」の活用をさせていただきました。
また、古民家であるが故の隙間が多く、ネズミ・ゴキブリ等が容器の保管場所に入ることから、調理台を兼ねた収納台の整備にも執行させていただきました。
岡山県に「新型コロナウイルス感染症緊急事態措置」が、5月16日に発令されたことから、調理スタッフからの感染拡大を防止するため、一月間テイクアウトも休止の対応としましたが、6月9日から再開しています。この事態が早期に終息することを願いながら、さらなる内容の充実等を検討しているところです。助成金を活用しての活動については、第2・4水曜日については、幕の内弁当を主とし数種類の惣菜を準備することで、一人暮らしの方々の生活支援に役立つと考え取り組んでいます。
第3水曜日は、「バラ寿司・助六・和ソバ」を準備しています。和ソバは、地元営農組合が栽培したそば粉を使用し、出汁つゆを付けテイクアウト用に準備しています。
多くの利用者が、月数回でも自分で調理せず食べることができることに小さな喜びを感じておられ大変喜ばれて居ます。活動エリア人口が、800人程度の地域でスタッフの熱い気持ちを理解していただいているからか、毎回80人程度の利用があります。
テイクアウトに変更してから、なっちゃん家の近くに住まれている男性より、「ここで昼ご飯と晩ご飯を買うて帰るんじゃ。バランスもいいし、近くに店もないから、毎日でもしてほしい。」というありがたいお声をいただいています。また、近所の方にお弁当を買って帰られる方もおられ、食堂で食事を提供していた時には、聞こえてこなかったような地域の方の声を聴くことができています。

今後の展開

2016年に活動を始め、丸4年経過しました。特にこの1年間はコロナ禍で、活動を停滞させないために、実行委員会で何度も話し合い、現在のテイクアウトという形で活動を続けることができております。テイクアウトとなってからも、今までと同じようにたくさんの地域の方々にお越しいただいております。
現在は、食事をしながらの歓談は叶いませんが、お弁当を買いに来られた方々の「おばちゃん、元気じゃった?」「歩いて帰るのは大変じゃけん、一緒に車で帰るの?」のような声かけも聞こえていいます。
今後も水内地区を含め昭和地区の活性化につながるような拠点づくりに取り組んでいきたいと思います。
新型コロナウイルス感染拡大が終息した際には、お立ち寄りいただき、食事をしながらの語らいの場として再開できることを願うばかりであります。

添付資料