「地域助け合い基金」助成先報告
NPO法人 陽向ぼっこ
北海道白糠町助成額
150,000円(2020/11/24)助成⾦の活⽤内容
法人の活動は設立から11年目を迎え、活動目的は白糠町民に対して高齢者を始め、生きがいづくり及び地元商店よりの購買促進活動など、町の経済活性化対策に関する事業を行い、白糠町全域に活気と元気を呼び戻す事により、地域福祉及び地域の活性化に寄与することを目的としています。その為、現在は下記の事業活動をしております。
1、認知症予防啓蒙活動と物忘れ測定活動 2、高齢者の居場所(憩いの館)管理運営 3、子供食堂及び地域食堂(小学生まで無料、大人は一食300円)管理運営 4、おもちゃ図書館(無料) 5、高齢者福祉カラオケ施設(朝10時30分から午後4時まで歌い放題で500円) 6、貧困家庭対象の無料塾(希望塾)管理運営
白糠町は人口が7,500人余りの小さな漁港の町で65歳以上の高齢者が3,000人、経済の活気の無い高齢化の町ですが、子供と大人がいろいろな機会をつくって地域で暮らす人たちの出合い場所をつくる活動をしています。今年に入りコロナウイルス問題が発生してからは、今迄寄付に協力してくれた人達が1人減り、2人減りをして事業活動に赤信号が灯りました。現在活動している事業は休まない為に運営活動資金として活用したい。
活動報告
陽向ぼっこ憩いの館は主に高齢者の憩いの場として、また子供食堂及び地域食堂として月に二回営業、そのほか、高齢者福祉活動の一環として福祉カラオケを運営している場所として使用しています。それから、希望塾(無料塾)の教室として憩いの館は使用され、毎週土曜日以外は、活用されていて、それにつれて諸経費が常に発生しており、この度の助成金の一部として活用させて頂き、法人の運営費と活動費に大変戦力となりました。コロナウイルス問題が昨年より発生し、法人にも大きな打撃をこうむり、寄付金や助成金にも悪影響が出て、事業計画にも変更やむなしの結果が出ました。その為に、この度の助成金の支援は大変ありがたく、又大きな力となりました。
小さな田舎町のボランティア団体ですが、町興しを目的にスタートしており、地域に貢献できる事業を知らず知らずの中に活動事業数が増え、気が付くと活動歴が12年目を迎えました。多くの法人団体のご支援のお陰と常々心より厚く感謝しております。これだけの事業活動をしていますので、これからも元気よく困難や困窮を乗り越えて、泣き言を言わずに事業の継続に全力を挙げてコロナ禍に負けずに邁進して参ります。どうかこれからも是非御配慮と御支援の程、お願い申し上げます。この法人の活動は、間違いなく地域や町興しに大きく貢献をしてきていると確信しています。助成金をありがとうございました。
今後の展開
子供食堂及び地域食堂は開店してから2年が過ぎました。子供食堂の開設の動機は隣の市、釧路市には子供食堂が3か所あるのに白糠町には何故ないのかと当時、白糠町役場の福祉部長に尋ねたところ、白糠町は学校給食費を無料にしていることと、貧困家庭の子供達が少ない為に子供食堂をつくっても食べにくる子供達が居ないとの理由で子供食堂をつくる計画はないとの話でした。それを聞いてそんな馬鹿な話は無いと議論になり、部長の口から出た言葉が「それだったら陽向ぼっこで子供食度をやったらどうだ」との話になり、話の勢いで陽向ぼっこの子供食堂が誕生しました。このような経緯があり、その後一切役場とは話し合いをせずに現在まで多くの事業を行って来ています。町民の一部の人達は知っている人達がいて、何かと法人の活動や事業に協力的で、今は子供食堂、地域食堂を始め、他行事に多くの子供や大人たちが参加してくれて館内はいつも明るく賑やかな日々となっています。これからも陽向ぼっこの行事に多くの人達の参加を呼び掛けて行き、町興しに全力を挙げます。