「地域助け合い基金」助成先報告

 みんなのそば(傍)の会

大分県日田市
居場所見守りその他

助成額

150,000円2020/11/05

助成⾦の活⽤内容

小野地区(4自治会)全体の高齢化率が48.63%とかなり高く、高齢化が各自治会で進行している。平成29年に大きな九州北部豪雨に遭い、山が土砂崩れを起こし大きな被害を出している。その災害により人口も50名程減少し総人口730人まで減っており、自分達の自治会も総人口175人、高齢化率45%と、少ない子どもや若い人、高齢者も含めて、地域づくりに取り組まないといけない状況となっている。この空き家をリフォームし居場所として活動を考えているのは、誰でも気軽により住民同士の会話が出来、隣には保育園もあるので、交流機会を作りお茶のみ等行う事で、核家族化している子供たちも高齢者との交流が行える。また親子での参加行事(農業体験)等をする事で若い世代にも興味を持ってもらう事も可能になる。また隣の休耕畑をそば畑に活用することを通じ、公民館と連携での「そばうち教室」やそば饅頭やゆず胡椒づくり等を皆で行い小野地区のイベントに出したり、他地区のイベントにも参加し収益を得る活動を行う事で、活動資金を得て、そばだけではなく、小豆や麦等も植え、新しい小野地区の特産品にもして行きたいと考えている(小野地区は梨農家が多く特産品)。高齢化により梨等の生産が難しくなっても、畑作業や農作物を作り住民に提供できる事で、より社会参加や生活意欲ややりがいにも繋がるので、地域での元気高齢者を増やしていく事にも繋がる活動となる。高齢者の社会参加や多世代交流が過疎化する地域での支え合いや互助を高め、介護予防にも繋がる活動となり、地域を住民皆で支える活動にも繋がっていくと考えます。

活動報告

本助成金を活用した事で、地域の誰もが寄れる「居場所」が出来た。近くの保育園等とも交流計画をして行く予定であり、現在は次年度に向けた計画づくりを老人会メンバーと行っている。
空き家をリフォームして皆が気楽に寄れる場となり、老人会活動の休憩場所や地域住民がふらりと寄りお茶を飲んだり、地域交流や談話が出来る場が出来た。
今後はこの拠点を中心に色々な活動が広がる様に活動を促進しながら住民を巻き込んで皆で地域を盛り上げていきたい。

今後の展開

災害後、人口減少や過疎化してきている地域ではあるが、何か出来ないかとの思いから第1層生活支援コーディネーターに相談し、大分県老人クラブ連合会の補助金審査にも合格し、自分達の活動意欲も高まった。またさわやか福祉財団さんに居場所づくりの補助をいただき、これから地域の中で皆が閉じこもり等にならず、誰かと交流が出来る居場所が出来た事で、住民が集まり皆が交流できるお互いに支え合いが行える地域にしていきたい。
休耕畑の活用で試験的にそばを植えて収穫までしてみたがかなり出来も良く、次年度のそば打ちや、そばを利用したそば茶やそば饅頭等色々活用していく計画をしている。
色々な活動を行いながら地域住民(子どもから高齢者まで)による現在少なくなった多世代の交流促進や皆で地域の事を考えて行く機会の場になり、今は老人会有志のみでの活動であるが色々な地域団体や福祉関係者等の協力を得ながら地域を盛り上げていきたい。
日田市内の老人会は年々活動が縮小しており団体消滅が進んでいる。この事にも危機感を持っており、第1層生活支援コーディネーターにも助言してもらっているが、老人会モデルとして田舎でもできる事を発信していきたいと思っている。1人1人の繋がりを今までよりも強くしていく事でお互いの困りごとや悩みも分かち合い、その延長が住民が繋がる地域になると考えている。
皆が高齢者になると悲観的になるが元気な高齢者は沢山いるし、今回想像していた事がきちんとした絵になった。
「幸齢者」が地域で増えていく事を期待し、皆で協力し合い活動を推進して地域を盛り上げていきたい。

添付資料