「地域助け合い基金」助成先報告
戸頭おやすみ処運営会
茨城県取手市助成額
150,000円(2020/10/26)助成⾦の活⽤内容
家に閉じこもりがちな1人暮らしの方、介護疲れや子育てに悩む方はじめ誰もが気楽に立ち寄り、ホッと一息つけ、集う人達がふれあい交流出来る居場所として、そして、この地域から孤独死をなくし、日本一の高齢者の住みよい地域づくりの拠点として、福祉の向上を図ることを目的にボランティア活動を行っている。現在、公団商店街の空き店舗を活用、2010年9月開処以来、今年で10周年になります。コロナ発生までの2月までは利用者も順調でしたが3月以降、休処しており継続するため費用の負担を支出しております。益々時代の必要性は高まっており、ここを乗り越えるための資金としたい。
活動報告
<1>利用者の昨年度との比較 ※今年(昨年)
4月…休(442人)、5月…休(423人)、6月…休(434人)、7月…休(449人)、8月…93人(377人)、9月…102人(377人)、10月…165人(396人)、11月…162人(415人)、12月…71人(385人)、1月…57人+α(352人)、2月…未定(368人)、3月…未定(休)※今年の9月は月・水・金、10月以降は月~金
合計…650人+α(4,418人)
1、3月2日(月)~8月2日(日)休処
取手市の緊急事態措置として、学校・公共施設が5月まで休校・休業になり、それに伴い戸頭お休み処も臨時休処。4月の運営委員会において、6月以降も状況を見て判断することとした。
何分、65名のボランティアが高齢であること。そして、その家族のこと。又、利用者も高齢であること。今までの状態だと三密になること等悩ましいことばかり。
当面、様子をみて判断することとなった。
お茶出し、利用者の話し相手、思いやりをもった利用者との接し方等、三密で接することを大切にしてきたところだけに気を使った。
6月、7月も休処にしていたが、周辺からの要望や、ボランティアからの声もあり(どこにも行けない、人にも会えない等忍耐の限界のようなものがあったかもしれない)8月に開処。
2、8月3日(月)より再開
万全の対策をして、安全安心を徹底し利用者の充分な理解を求めた。
①開処は、月・水・金の午前10時~午後1時
②マスク、消毒、検温、利用票の実施
③アクリルパネルの設置
④お茶などのサービス停止、室内での飲食禁止、長時間の滞在禁止
⑤今までの100円の寄付なし
⑥室内換気をよくするため、エアコンをつけ窓をあけ、距離をとる
⑦ボランティアは、利用者の触れる備品等(テーブル、椅子、雑誌、トイレ等)消毒を行ういままでは、利用者より寄付して頂いた1人1日100円の収入が運営費となっていた。月にすると、100円×25人×20日で5万円程度になる。
これが入ってこなくなる今後は残り少ない予備費の中から、いつまで運営できるか不安視しているのが現状。
早く元通りの運営が出来ることを望んでいる。
3、10周年記念行事の中止(9月20日中止)
予防・治療の解決の見通しのないコロナウイルスの感染拡大により、今年度の行事予定は全て中止となった。
毎月の歌声喫茶、春のお花見会、七夕まつり、ボランティアの研修会、近隣の小学校6年生のボランティア実習(夏休み実施)等、全て三密が絡んでくる。
お休み処は、2010年9月20日に開処し、昨年9月20日で10周年となった。
取手市長、市の高齢福祉関係部署、社会福祉協議会、町会役員、団地自治会役員、民生委員、地域包括支援センターの皆さんを招待し記念行事を行う予定であった。中止により、これら関係先へ運営委員会役員があいさつ回りを行った。(8月末~9月)
4、取手市民憲章推進協議会の善行表彰受賞(5月)
前年度までの地域コミュニティへの貢献。戸頭小学校6年生の夏休みボランティア受け入れの数年実績による表彰
5、運営委員会開催(毎月)
この間、運営委員会を毎月開催し、お休み処を継続するための状況や現状を、65名の登録ボランティアに通知した(別紙参照)
6、12月1日~13日(日)まで休処
県知事の不要不急の外出自粛要請に伴い、12月1日(月)臨時役員会開催
①12月は、14日~25日開処
②新年1月は5日より開処
③1月の運営委員会は14日に開催
7、取手市役所高齢福祉課との話し合い(12月23日10時より)
弊処の1年後に開処したタッピーノも参加(市内にあり、同様の趣旨をもつ施設)
議題は、今後の運営・現状の報告他
8、1月運営委員会開催
コロナ第三波の状況は益々悪くなっているが、今後の動きをみて、次回2月18日に運営委員会を開き4月以降の運営をどうするか判断し、ボランティアに通知する
9、茨城県知事による県独自の緊急事態宣言により、1月18日~2月28日まで休処。
取手市役所高齢福祉課より連絡があり、お休み処も休処。但し、2月18日(木)は、月例の運営委員会開催。
今後の展開
(1)高齢化の益々の加速により、お休み処のような「人と語り合える場所」が重要であり要求度が高くなっています。あらゆるところから、ここ「お休み処」の見学や、相談を持ちかけられますが、新規開設や継続に至っておりません。それだけに、このお休み処の継続を止めるわけにはいかないと思っています。
しかし、運営に携わるボランティアも高齢化しており、又、新規のボランティアの参加も少ないのが現状です。
よって、継続のために、10周年を機に、招待各関係先へPRし関心度を高めようと思っていました。残念ながら、記念行事を開催することはできませんでしたが関係先と連携し接点を増やすよう努力して参ります。
利用者のみなさんからは、安全安心な「語らい場所」の再開を求められています。1人暮らしの高齢者の多くは、あたたかい「お休み処」という場所を求めています。昨年、利用者さんの増加により、スペース的に厳しくなり、市役所に相談に行きました。
年間延べ6,000人弱の利用者、延べ800人のボランティア出勤の実績があります。
これでも入場利用者数としては少ないと言われております。
地域コミュニティに貢献できる余地はまだまだあると思われます。
(2)関係団体との連携強化を刷る事によって地域のコミュニティに貢献し、安心して安全な、そして明るい街、住み心地のよい街づくりの一助のお休み処として果たしていきたい。