「地域助け合い基金」助成先報告
豊川北小地区福祉会
大阪府箕面市 ウェブサイト助成額
80,000円(2020/10/23)助成⾦の活⽤内容
「コロナで収入が減少し生活にお困りの方々へ地元産のお米を届けようプロジェクト」
当地域は住宅地と農地が混合した地域です。地元の農家の協力を得て、廉価でお米を購入し、新型コロナウイルスで収入が減少し困っている方へ届ける。
今年の6月に一度実施し、今回は2回目。1回目は農家の協力を得て、お米を無償で提供していただいた。しかし、何回も無理を言うことができないのと、今回は時期的に新米が出る時期でもあるので、新米を廉価で購入させていただいて実施することにしている。
1回目の内容は、箕面市社会福祉協議会ホームページ、「社協ブログ」の「Jul 13 2020」に紹介されている。
活動報告
新型コロナウイルスの感染拡大が原因で仕事が無くなったり、収入が減少したりした方々の生活を少しでも支援するため、地元で採れたお米を届けようとの趣旨で実施したプロジェクト。
昨年(2020年)6月に1回目を実施し、今回は2回目。1回目は農家の皆さんの全面的な協力により、約220㎏のお米を無償で提供していただいた。しかし、2回目となると、なかなか無理は言えない。一方、正月を間近に控え、支援が必要な時期である。以前よりも多くのお米を集める必要があると悩んでいた時、さわやか福祉財団の「地域助け合い基金」があるのがわかり、早速応募した。これにより、今回は、農家の皆さんから有償でお米を集めることができ、前回より多くの390㎏のお米が集まった。
電話・FAXでの申し込みの受付作業、お米の2㎏の小袋への小分け作業、そして、お届け作業に1回目より多くの20数名のスタッフが集まり、プロジェクトを実施することができた。今回、お米の配布先として、福祉会への申込者に加えて、箕面市東部高齢者くらしサポート(包括支援センター)からの申込者、近隣で取り組んでいる子ども食堂への寄付、また、箕面市社会福祉協議会の生活支援窓口でも配布してもらった。今回は支援金のお蔭でたくさんのお米が集まり、配布先を広げることができた。
一方、課題としては、PR面の弱さがあった。前回は校区内の1地区に限定したが、今回は対象を校区全体に広げたが、福祉会への申込者数はあまり変わらなかった。生活支援コーディネーターからは、今後は社会福祉協議会ホームページの「社協ブログ」を利用するよう助言を受けている。
今後の展開
私たち福祉会は、日常的に、主に高齢者や子どもたちを対象にした、ふれあい、交流、居場所づくりなどの活動を行っているが、今回の取り組みは、今までと全く違った人々を対象にしたものであった。
この取り組みの中で、お米をお届けした方から、お礼にと、10個のかわいいポーチ(小物入れ)をいただいた。それは、手づくりで丁寧に刺繍を施したものであった。また、子どもさんから「お米をくれた農家さんへ おいしいごはんをありがとうございます。」という手紙も添えてあった。
事業終了後に開いたスタッフの反省会では、「お米を持って行って、お礼を言われて、帰り際、振り返ると、子どもたちがみんな出てきて、『ありがとうございました』と言ってくれた。儀礼的でない心からの言葉には、胸が熱くなった。」という声もあった。あるスタッフの一人から、「今回初めてこの事業に参加して、心が熱くなる思いを何回かした。この事業に参加してよかった」という声もあった。
コロナ禍で生活が困窮されている方が多い中、地域の連帯感を高めることができたと同時に、この取り組みの必要性、緊急性を実感することができ、今後とも時期を見ながら引き続き実施していきたいと考えている。