「地域助け合い基金」助成先報告
冨士見いこいの会
鳥取県米子市助成額
150,000円(2020/10/26)助成⾦の活⽤内容
昨年度末に老人クラブが解散し、地域で高齢者が集う場がなくなった。また、市内に新型コロナウイルス感染者が発生したこともあり、高齢者が外出を控え、自宅に閉じこもるようになっていた。地域で月に1回見守り訪問活動を行う中で、閉じこもりによる体力や気力の低下等を防ぐためには安心して集える場が必要だと感じていた。同じ頃、老人クラブ解散により冨士見町老人憩いの家を使用する団体がなくなったことから、地域資源活用のため何か活動ができないかと、ふれあいの里地域包括支援センターより相談を受けた。そこで、地域住民と包括支援センター、老人憩いの家を管理する米子中央隣保館と協議しながら、月に2回、老人憩いの家で地域の誰もが気軽に集える場を開くこととなった。集いの場では、茶話会を中心とした取組に、事業所による講和やイベントを取り入れる形で予定している。
高齢者だけでなく誰でも参加できるようにすることで、地域のつながりを深めるとともに、歳を重ねた時に気軽に助け合える関係を今から築けるようにしたい。また、定期的に外出することで、地域住民の生きがいづくりや、健康維持にも繋げていきたい。活動の趣旨に賛同し、協力してもらえる地域ボランティアも複数得て団体を結成することができた。2020年10月下旬には活動を開始したいと思っている。
活動報告
富士見町1丁目・2丁目の住民を中心に、月2回定期的に集う場を立ち上げることができた。活動を始めるにあたり、市内の総合病院の感染制御実践看護師に「感染症の予防と対策」について講義をしていただき、新型コロナウイルス感染症の対策をとった上で安全に実施できるようにした。その後の活動では、近隣の介護保険事業所にも協力してもらい、運動を行うなど、地域にある資源を活用しながら取り組むことができている。新型コロナウイルス感染症により、外出する機会が少なくなっていることから、参加者からは「久しぶりに身体を動かせて気持ちが良かった」との声が寄せられた。
令和3年1月~3月は、市内でクラスターが発生したため活動を休止することになった。しかし、その間も4月以降の活動に備え、会場である富士見町老人憩いの家の障子の張替えを有志で行ったり、少人数で打ち合わせをしたりしている。
ふれあいの里地域包括支援センターの協力もあり、4月以降の活動については、月に1度は同じ地区(公民館区)内にある介護保険事業所から体操やレク等の協力をいただきながら活動することとなっている。
また、これまで米子市中央隣保館の広報紙である「ふくりん」を通じて周知を行っていたが、民生児童委員や在宅福祉員である参加者を通じて個別に地域の高齢者を誘うことも予定している。
更に、広報や運営で協力をしていただいている米子市中央隣保館の事業についても、いこいの会メンバーの参加が増える等の効果も出ている。
今後の展開
富士見いこいの会では、感染症防止対策を行った上で、地域の皆さんが楽しく集い、運動をしたり、おしゃべりをしたり、時には勉強をしたりしています。参加すれば、元気を貰える場です。多くの住民の皆さんに参加していただき、コロナ禍での外出自粛により、地域の中で孤立をしたり、体力が低下したりする方が出ないよう、活動を続けていきたいと思っています。是非、ご参加下さい。