「地域助け合い基金」助成先報告

 1/ffのゆらぎ

大阪府河内長野市 ウェブサイト
居場所その他

助成額

141,000円2020/10/15

助成⾦の活⽤内容

オープン当初より昼間独居の方、老老介護の方、介護保険対象外の方からは話や愚痴を聞いてもらえる場として「良かった~、すっきりした~、ありがとう」と言って帰ってもらっていた。
70歳代の方々は情報交換とおしゃべりの場という感じで利用してもらい「今は自分で動けるからいいけど、この地域でこういう場があればいいと思っていた、追々私も頻繁に利用していくことになるから、長く続けていてね」と言われている。
コロナ禍でお店(場)を何度か休業していると、散歩でわざわざ前を通ってお店の旗が出てるか確認に来たことの電話をもらったり、ホームページで休業の延長をアップしたのを見つけると飛んで来て「いつから開けるの?」と言ってくれる方。
お店に来られた方には、今コロナ対策としてどういうことをやっているかを先ず説明している。感染者が少ない地域だからと言ってもみんな真剣に目線は窓や換気扇や注意書きなど説明する方に向いている。
シャープがホームページで載せている「空気清浄機」を買ってみんなが少しでも安心して、withコロナの時代を乗り越えゆっくりできる憩いの場に戻っていけたらいいと思っている。

活動報告

当憩いの場は、近隣の高齢者を中心に、少数ですが、地域の居場所、及び情報の中継点として活動しております。
立地として、昭和40~50年頃に造成された一戸建ての団地で、第1~2世代が高齢化し、また、団地内にあった数軒の商店等もすべて撤退したため、居住者は1時間に1~2本程度のバスないし、徒歩で30分程度の駅まで行かないと買物等も出来ない状態にあります。殆どはマイカーを利用していましたが、高齢化で利用者が減り、ますます不便な状況にあります。こういった中で、住宅協定、自治会等のハードルはありましたが、幸い、社会福祉協議会、市役所高齢対策課などと連携して、発足にこぎつけ3年目です。
徐々に利用者も増え、「今日も、一言も話をしないかと思っていたが、ここで、話をして、笑うことが出来た」「知らない薬を調べてもらえた」「携帯電話の使い方を教えてもらった」「排水溝がつまって困ったが、ここの人と、ここで知り合った人とに直してもらった」等々の活動が出来ておりました。

こういった中でコロナ禍となり、緊急事態宣言による中断等を経て再開しましたが、万一の感染が発生する可能性を考えて苦慮しておりました。今回少しでも感染の予防につながる大型の「空気清浄機」を導入出来たことは、大変、有難く、実際、利用者から、「こういうのがあると安心して利用できる」と言われました。
また、時々機械がしゃべる「空気がきれいになりました。このまま頑張りますね」に「ありがとう、頼むわ」と機械に返答してくださったり、入って来られた時に機械が「空気が汚れました。これからきれいにしますね」としゃべり出し「私ですか?」と言われて慌てて説明したりで、この話題でもみんなで笑えます。
見にこられた社協の方も「実際に見ると大型で、吸引とかもパワフルなのが実感できた」等の反応を戴いております。
今後も、高齢者主体であることから、コロナが終息したとしても、インフルエンザ対策、花粉症対策、等にも応用可能であり、より安心して利用してもらえると考えています。

今後の展開

もともとが第1種住宅専用地域であり、飲食店等の営業は不可とされていました。「憩いの場」という「高齢者向けの施設」という形で、自治会、住宅協定等のハードルをクリアしましたが、週に3回の常設として、100円でも取れば、「営業許可」が必要という、保健所の指導があるという状況下にあります。
また、自治会から、「宣伝はしないで、あくまでも憩いの場として活動して欲しい」という要望もあり、止む無く、営業許可は取って活動していましたが、このような活動形態を取るための規制緩和が必要と考えています。(営業許可を取るための改装費がかなりかかり、ハードルが高いと思われます)
実際に、珈琲200円で(ただし、自家焙煎もしており、かなりコストはかかる)運営すると、利益は出ません。しかし、喫茶店よりも美味しいと珈琲を楽しんでくれる人、一人暮らしで話相手が欲しい人、他にも地域の方と編み物の会(メンバー7人程度)、写経の会(メンバー4人程度)、クラシック音楽を聴く会(メンバー10人程度)のような活動もしております。(ただしクラシックの会は三密を避けるため休止中)
現在の役割は、地域の皆さまの「憩いの場」であり、「情報の中継点」と考えています。
今後はもう少し、活動の幅を広げ、もう少し、来訪者を増やしたいと考えますが、コロナの状態では困難であり、終息後の課題としたいと考えています。
尚、これまで、ご協力を戴きました「市役所高齢福祉課」「社会福祉協議会」にこの場を借りて御礼申し上げます。(河内長野市本年11月号記載の記事を添付)

添付資料