「地域助け合い基金」助成先報告
NPO法人 おたすけ倶楽部
福島県いわき市助成額
100,000円(2020/09/25)助成⾦の活⽤内容
新型コロナウイルス禍の収束が見えない不安のなか、孤立し、閉じこもりがちな地域の高齢者など地域住民に呼びかけ、地元の芸術家(画家・陶芸家・工芸家など)による作品展を開催する。その場合「3密」を避け、感染防止体制を整え、身近にある集会場にお誘いし新たな交流の場・居場所をつくりだす。併せて3.11東日本大震災以前には毎年秋に開催していた芸術によるまちづくり事業、「地元アーチストによる作品展」を復活させるきっかけとする。
活動報告
いわき市久之浜町・大久町地区において11月3日~4日地元芸術家9名による「文化の日作品展」を開催したが、延べ約150名の参加者があり終日盛会であった。3.11東日本大震災から10年目になろうとしているが、震災復興公営住宅(久之浜町東団地)に居住する高齢者などの多くが声をかけ合って作品展の鑑賞に訪れた。特に、新型コロナウイルス禍が続く中、日頃閉じ籠りがちになっている方々が久しぶりに姿を見せ親しく懇談する姿が見受けられた。参加者の中には「感激した」という趣旨の巻物の礼状とご芳志を届けていただいた方もいた。また、当企画の実現にあたっては、地区町内会や地区社協、第二層協議体、生活支援コーディネーター等による周知活動への協力を得たことを付記したい。
今後の展開
今回の「文化の日作品展」開催を通じて、3.11東日本大震災以降被災地であった当地区において途絶えていた「芸術作品展」などの文化活動復活への先鞭をつけたのではないかと思われる。実際、来年度の開催を望む声が多数寄せられている。地域たすけあい活動の「潤滑油」として地域団体に働きかけ、当企画を継続させていきたいと考える。