「地域助け合い基金」助成先報告
一般社団法人 かまくら認知症ネットワーク
神奈川県鎌倉市助成額
150,000円(2020/09/30)助成⾦の活⽤内容
助成金は、認知症の方や家族の支援活動である「かまくら散歩」、「若年性認知症ほっとサロン」の居場所と交流活動、「かまくら磨き」などの認知症当事者の社会参加とボランティア活動に役立てます。そして当事者や家族の参加時の送迎支援、会報やチラシの配布やホームページでの情報発信を通じて支援情報を市民に提供していきます。またスタッフ間での情報共有をオンラインで行うほか、認知症の当事者家族がオンラインで発信する講演会を実施します。これらの活動により、新型コロナウイルスの影響を受けて、情報が届きにくくなっている市民や認知症の当事者へ、定期的に、必要なタイミングで支援情報を発信し、行事への参加をうながしていきます。そうすることで、認知症になっても必要と思ったときに支援情報に触れ、参加することができる環境を整えていき、認知症の支援ニーズに応えていきます。
活動報告
2020年度は、新型コロナウイルスの影響で活動に制限があった1年でしたが、オンラインを活用した取り組み「オンライン認知症本人講演会~コロナ禍の今だから伝えたいこと~」に於いて認知症の当事者による発信を行った。
また認知症の人と家族、専門職、市民が屋外での交流を行う支援活動「かまくら散歩」を3回実施し、認知症の本人、家族、市民、中高生、専門職が参加した。
かまくら散歩でミニライブを行っている「フォークデュオ『ヒデ2』(当会代表と若年性認知症本人によるフォークグループ)」は、3年半の間に100回を超えるライブ活動を実施、広く認知所になっても大丈夫と呼びかけたことが評価され、NHK厚生文化事業団「認知症とともに生きるまち大賞」を受賞した。「ヒデ2」のライブでは保育園児も登壇、音楽を多世代で楽しむことの大切さを多くの人に伝えた。
11月に9月には世界アルツハイマーデー啓発活動を開催、若年性認知症の人と家族の居場所と交流活動「若年性認知症ほっとサロン」を4回開催した。
かまくら散歩などの活動時は当事者や家族の参加時の送迎支援を行った。そして会報やチラシの配布、ホームページでの情報発信を通じて支援情報を市民に提供した。
この中の影響を受けて、それまで対面で行っていたスタッフ会議をSNSによるオンラインで行った。これらの活動により、新型コロナウイルスの影響を受けて情報が届きにくくなっている市民や認知症の当事者へ、定期的に、必要なタイミングでに情報を発信することができた。しかし、オンラインになじめない高齢の認知症の人と家族へのつながり作りの限界もあり、その点では課題を残した形になった。
今後の展開
2021年度もオンライン講演会、オンライン認知症家族勉強会を開催します。認知症の人と家族をサポートする屋外活動「かまくら散歩」や「若年性認知症ほっとサロン」も同様に開催する方針です。それらの活動を会報に掲載し、認知症になってもあきらめず、安心できるつながりを持ちながら「誰もが安心して暮らせる町」を創る人々の輪を広げていきたいと考えています。