「地域助け合い基金」助成先報告

 甲子園のつどい場いちご畑

兵庫県西宮市 ウェブサイト
居場所見守りその他

助成額

100,000円2020/07/31

助成⾦の活⽤内容

コロナ禍で居場所を失った地域の高齢者にとってつどい場の活動再開は必要で、感染予防のための備品・消耗品を整え見守りの継続を確保しているが、休止期間、活動縮小のため参加者数減、活動収入減で今年度のプログラム運営は厳しい状況にある。特にカフェのミニコンサートは参加者のみならず出演者の生きがいとなっている。現在、活動休止状態の演奏者グループは場と機会を求めており、外出困難な高齢者にとっては安心して楽しめる身近なコンサートである。相互の見守りが図れ、両者にとって貴重な場、出演者支援のためにも年度内に4回開催し、地域を活性化したい。

活動報告

助成金の主な使途は、地域の居場所プログラムの謝礼でした。コロナ禍でつどい場維持の困難が予想され、継続するための活動助成をいただくことで、できうる限りつどい場を開催することができました。また、地域で活動されるミュージシャンへの支援も含めて、つどい場の通常のミニコンサートより充実した内容にすることができました。たとえばライブ活動するプロ並みのミュージシャンを招き、コンサートの時間枠を拡大し、さらに外部にも配信しました。コンサート会場に行くことができない事態下に近場で最大の楽しみを提供できたこと、また、演奏やパフォーマンスの発表の場の提供で地元ミュージシャンにも貢献できました。2020年度は2度の緊急事態により活動休止しましたが、11月のサロンでリモート実験、2月にはリモートコンサートを試行するなかで新たな参加者ができました。12月の開催を断念したコンサートは、年度明け4月(4月17日)に実施することができて幸いでした。会場ではもちろんのこと、リモートで感想を交換したり、はじめての体験の喜びと感謝の声をいただきました。
毎月発行しているニュースで次回の案内をお知らせすると喜んで駆けつけて下さる高齢者の姿を見て、コロナ禍にあっても行き場が必要だと実感しました。もっともありがたく感じたのは、通常の事業収入が激減(開催回数減、参加者数減)し、地域の楽しみ・交流の場を維持するには助成金がなければ居場所の継続は難しかったという点です。ときに休止はやむないとしても、つどい場の火は消してはならない~、いつでも行き場、集う場があるということを示せたこと、また、リモートコンサート開催で近隣のみならず他の地域にも対象拡大できたことに大きな意義がありました。
また、つどい場開催には、細心のウイルス感染予防対策が必要ですが、助成金でそれらを整備し安心して参加してもらうことができました。

今後の展開

甲子園のつどい場いちご畑は、コミュニティカフェをスタートに7周年を迎えました。地域ニーズやボランティアが持つ力を生かすべく試行錯誤しシニアサロンを加えた現在の形ができました。コロナ禍という思いがけない事態に、どんな活動をしていくか団体仲間で検討し、地域の方の楽しみであるつどい場カフェのコンサートの充実と継続に努めています。
自治会活動のふれあいサロンやいきいき体操と異なるつどい場の意義は、町内会範囲限定でないこと、またシニアボランティアの特技・知識・技術などの力を活用することにあります。コロナ禍にあっても可能な限り、つどい場を開催し、いつでも行けて、ゆっくり過ごせて、交流しながら相互に得るものがある、という場所になればと考えています。通りすがりに気軽に立ち寄って下さい、そして、ご自身の趣味や特技をご披露下さい。
さらに、コロナ時代のデジタル化にも挑戦することになりましたが、インターネットやzoomアプリを活用する知識・技術を得るために、地域活動に力を貸してくれる大学生ボランティアを導入することも必要です。これにより近隣のための居場所から少し対象を広げて多世代の新しい居場所づくりも射程に入れていけたらと思います。

添付資料