「地域助け合い基金」助成先報告

 おたがいさままつえ・やすぎ

島根県松江市
見守り生活支援移動支援その他

助成額

200,000円2020/07/15

助成⾦の活⽤内容

“おたがいさま”の原点、誰でも助ける、誰でも支え手になれる、誰も排除しない敷居の低い助け合いを地域に広めることで、共に生き、より安心して住むことのできる地域社会をめざしています。
そのために、コーディネーターは利用者の思いを共感的に受け止め、応援してくださる人にその思いが伝わるよう丁寧な橋渡しをしています。

活動報告

コロナ禍で減収減益となる中、本助成金を受けて新コーディネーターが誕生したことは今後につながる大きな成果となった。新年度に入ってもコロナ禍は収まる気配がなく、今後もこうした支援が行われれば活動継続の大きな力になります。

結果:
・コーディネーター希望者3名が研修に参加し、2名のコーディネーター誕生。1名は男性、もう1名は子育て世代の女性。2020年度は合わせて8名のコーディネーターが8,000時間を超える利用希望のコーディネートを行った。
・「おたがいさま」は運営面でも女性が多く、社会経験の豊富な男性の視点や意見はとても貴重です。
・世代の幅が広がり多様な価値観や暮らしを知る機会となり、コーディネート活動に活かすことができる。
・人数が増えたので一人ひとりの担当地区数が軽減され、結果的に丁寧なコーディネートが可能となった。
・担当コーディネーターが交代することにより、利用者・応援者に新たな気づきが生まれた。
・担当者の引き継ぎに当たり内容の再確認や効率化が図れた。
・コーディネーター会においては新たな視点や初心や基本の確認につながることがあった。
・新コーディネーターのサポート体制を築く過程において、既存のコーディネーターの協力ができた。
・若い人が加わったことでコーディネーター事務のデジタル化に弾みがついた。
・コロナ禍に新メンバーを迎えたことは、沈みがちな気持ちに活力が生まれた。
・当初はコロナ感染症の予防対応も不慣れなこともあり、周知と協力をお願いしつつの活動であったため
慌ただしさがなく、新コーディネーターは落ち着いた環境で研修や実践を行うことができた。

今後の展開

〇有償たすけあいシステム「おたがいさま」は、もっと子育て世代にも利用や応援をしていただきたいと考えていますが、子育て世代との接点が少なく実情を知る機会が乏しい状況です。子育て世代のみなさんとの交流により、必要とされていることの把握や利用へのハードルがあるか、また子育て中でも人のお役に立ちたい人へのアプローチ方法を検討したいと考えています。きっかけをいただければ幸いです。

〇日々の活動から、特に中山間地域の移送は切実な問題であると認識しています。これに取り組んでいらっしゃる団体と情報交流をさせていただき、「おたがいさま」での可能性を探りたいと考えています。

〇利用や応援はできないが、寄附などの支援ができるという方がいらっしゃいましたらご連絡ください。

○更に包括支援センターなど専門職とのつながりにより、地域で支援を必要としている人に手が届く活動にしたい。

添付資料