「地域助け合い基金」助成先報告
YEC(若者エンパワメント委員会)
静岡県静岡市駿河区 ウェブサイト助成額
122,000円(2020/07/03)助成⾦の活⽤内容
現在は若者の声が社会に届きにくく、若者の本来の力が発揮できない状況にあると捉えている。その理由は社会がこうした若者の状況を理解していないことに加え、若者自身が社会との間に隔たりを感じ、「自分なんかじゃ社会を変えることができない」、「自分の本当にやりたいことは社会で実現は難しい」などと感じてしまうことにあるのではないか、と考えている。この活動を通して中高生自身が「自分たちにもこんなことができるのだ」と気づいたり、「社会は打てば響く」ことを感じたりして「社会のつくり手の一人としての自分」を実感してもらうこと、また活動に参加した中高生はもちろん、企画を通して地域・社会全体をエンパワメントすることが目的である。
具体的に「もうひとつの放課後探しプロジェクト」では、中高生が大学生サポーター(通称「カゴメン」)と共に、自分たちのやりたいこと、やってみたいことを企画し、半年間の中で実現を目指して活動する。企画を進める中で、中高生が主体となって地域の人との関わりを持つことや中高生一人ひとりの意思が尊重されることを大切にしている。
活動報告
9名の中高生が参加した。もうひとつの放課後探しプロジェクト(以下放プロ)について説明をする「参加者説明会」、放プロに参加するメンバーで顔合わせをする「キックオフイベント」、毎月1回開催する「プロジェクトーク」、各企画ごとミーティングを行う「企画ミーティング」、半年間のプロジェクトの成果を報告する「放プロ報告会」を行った。
9名の中高生一人一人が自分のやりたいことを企画にし、中高生一人一人に担当大学生サポーターが2,3人
ついて、企画実現に向けて話し合いを重ねた。以下に一人一人の企画内容を紹介する。
Mちゃん:高校二年生。富士宮市出身。ギターを練習して、曲を弾けるようになるためのギター企画を開催した。
Iちゃん:高校二年生。富士宮市出身。女子力向上のために、メイク企画、コーデ企画を開催した。
Eちゃん:高校二年生。富士宮市出身。古着を使った洋服のリメイク企画を開催した。
Sちゃん:高校一年生。静岡市出身。お花をモチーフにした、フェイスペイント企画を開催した。
Mちゃん、Hちゃん:高校二年生。静岡市出身。「その小さないのちプロジェクト」さん、静岡市内で出店しているキッチンカーの方と協力して、静岡市の常盤公園で保護犬の譲渡会とカフェを併設したイベントを行った。
Mちゃん:高校三年生。富士市出身。彼女の通っている学校で医療従事者を応援するためのブルーライトアップ企画を開催した。
Yくん:中学二年生。静岡市出身。放プロ参加者みんなで遊ぶスポーツ大会とギターを弾ける人みんなでギターを演奏するギター企画を開催した。
Kくん:中学三年生。静岡市出身。放プロ参加者みんなでフットサルをする企画を開催した。
放プロ報告会には、11名の参加者さんが来場した。報告会には講師として古田雄一さんにお越しいただき、お話をいただいた。報告会の様子はインスタライブ、フェイスブックライブで配信を行った。後日報告会の様子が静岡新聞に掲載された。
参加者の声(報告会終了後の中高生アンケートより抜粋)
・自分のやりたかった企画を実現できて楽しかった
・普段できない貴重な経験ができた
・カゴメン(大学生サポーター)と一緒に話したり、活動できてよかった。
・最初に思っていたよりも充実した企画になった
・みんなで考えて共有しながらレイアウトを考えたり、チラシ作りをできたことが楽しかった
・いろいろな考え方を知れたり、たくさんの人と関わることができた
・先のことを考えられるようになった
・「自分のやりたいことって形にできるんだ」と感動した
・学校とか家以外の自分を出せる居場所になった
・企画を自分中心に進め、意見を自分から言えるようになった、自ら動けるようになった
今後の展開
この放プロの活動は他の団体ではなかなか体験することができない自分のやりたいことを形にできる貴重な機会だと私たちは考えています。
放プロの活動では地域の方とのつながりを大切にしています。地域の方のご協力があるおかげで様々な企画を実現することができます。
今後はより地域に密着した関わりをこの放プロの活動の中で作り上げていきたいと考えています。
今後ともよろしくお願いいたします。