「地域助け合い基金」助成先報告
コーダー道場名護
沖縄県名護市 ウェブサイト助成額
148,000円(2020/07/08)助成⾦の活⽤内容
沖縄県本島北部地域で無料のプログラミング体験会を月に2回、開催します。
対象は小学生から高校生までとします。自閉症や注意欠陥・多動性障害などの障がいを持った子どもたちも参加できるよう配慮します。さまざまな理由で学校に通っていない子どもたちにも名護こども食堂と連携してプログラミングやIT技術に触れる場を提供します。
地域に住むボランティアが講師やファシリテーターを担いイベントを行います。また参加する子どもたちは作品発表や教え合いで得ている知見や技術を共有します。
活動報告
子ども達が無料でプログラミングなどの技術に触れるイベントを、地域における新型コロナウイルスの感染状況が見通せないことなどを考慮し、活動回数を9月から12月に集中し36回、開催しました。
参加は主に小学生及びその保護者で、延べ197名(平均5.5名)が参加しました。コロナ禍の中、ワークショップの定員を縮小する必要がでたため、回数を増やすなどの対応をしました。
名護こども食堂と連携して、子ども達がパソコンなど技術に触れる機会や創り表現する機会を提供しました。名護こども食堂に参加する子ども達は、家庭や学習に課題があり、各小学校のスクールソーシャルワーカーから紹介され食と居場所が必要な子ども達です。コーダー道場名護では、子ども達がマインクラフトという協働してもの作りができるゲームを利用し、創作の楽しさ・他者を慮る大切さを体験する場を提供しました。
当道場が実施するイベントには、自閉症スペクトラム障害の小学生1名、発達障害の傾向がある小学生1名が参加。他にも保護者から申し出はありませんが、同様の傾向がある子どもたちの参加も複数名ありました。保護者からは、「不登校であったが、コーダー道場名護の活動に参加することで自信を得て、短時間登校を始めた。」という声がありました。
コロナ禍の中、施設を利用することができなかった期間は、オンラインで子ども達の交流の場をつくりました。
ロボットプログラミング、ゲームの作成、三次元コンピュータグラフィック、アニメーションの作成等、多くの技術に子ども達は触れることができました。
コロナ禍の中で予定通りの活動がしづらい状況が続きましたが、オンライン、オフライン、オンラインとオンラインのミックスなど柔軟に対応することで活動を続けることができました。
パソコンを使ったイベントは、毎回1回で完結できる内容で実施しました。ただし継続して参加する子ども達は前回使ったデータを利用することで、継続して学習したり体験することができるよう対応しました。
今後の展開
今後は沖縄県北部地域で活動をひろげていく予定です。沖縄県北部地域は12市町村あり、うち3村は離島です。離島での活動はまだできていません。離島の子ども達がオンライン等も活用しながら新しい技術に触れ、作ったり表現する機会を増やしていきたいと考えています。
また沖縄県外の子ども達との交流もオンラインを活用してひろげていく予定です。台湾など時差の少ない近隣の外国の子ども達と技術を共通項に交流したいと考えています。コロナ禍の中、子ども達の新しい交流、成長の機会を探って行きます。