「地域助け合い基金」助成先報告

一般社団法人 ビクトリーチャーチ

沖縄県那覇市 ウェブサイト
配食・会食

助成額

150,000円2020/07/08

助成⾦の活⽤内容

母子家庭の子供や、生活が困窮している家庭の子供に食事を提供(弁当配布事業、子ども食堂運営事業)、放課後子どもたちが集まって活動できる場所の提供(子供の居場所確保事業)。

活動報告

「特定非営利活動法人困窮者支援ネットワーク」が2021年3月4日に設立登記され、日本財団から提案された「子供の第三の居場所」の助成金の申請を一般社団法人ビクトリーチャーチとの合同申請をすることができました。申請が受託されれば3年間にわたる支援を受けることができます。子供達の学習支援、プログラミング強化、シングルマザーの就職支援のスキル獲得コースを開設する予定です。

NPOを立ち上げようと助成の申請をした頃は子どもを中心に支援を行う予定でした。なぜなら、子どものいる困窮者世帯は母子家庭が圧倒的に多く、片親世帯を支援の範囲内に納めなければ子どもの十全なる支援にはつながらないと判断していたためです。しかし、活動を展開していく中で、独居老人の支援の要請も出るようになっておりました。特に市営団地や県営団地では、高齢者の困窮者の塊が見られ、地域社会の崩壊を食い止めるためには、対象を子どもや片親世帯だけに絞るのではなく、全年齢層の困窮者に拡大することが必要であるという結論に至りました。話し合いの結果、当初の団体名を変更し、非特定営利活動法人困窮者支援ネットワークとすることにしました。

活動を展開していく中で、一般社団法人ビクトリーチャーチの一画では、ボランティアの募集と関係各機関および那覇市との関係が弱いと判断されました。すでに、申請時の事務所所在地において、子どもの居場所事業、困窮者支援弁当配達事業が行われており、活動にはたくさんのボランティアの募集と関係各団体の連携のためには、活動時間やスペースにおいても限界がありました。それに比べ、登記しました那覇市銘苅2-3-1 那覇市NPO活動センター内に拠点を置くことは、ボランティアの獲得、関係各機関との連携、助成金の情報獲得、関係各機関とのネットワークの構築、那覇市との信頼関係において、より良いと判断されました。ゆえに話し合いの結果、拠点を那覇市NPO活動支援センターに設けることになりました。

今後の展開

特定非営利活動法人困窮者支援ネットワークの立ち上げと協力者の参加によってネットワークが広がりつつあります。現在、那覇市をはじめ、浦添市と宜野湾市に広がっておりその働きは刮目するものがあると思います。
沖縄県に2021年5月23日から6月20日まで特措法による緊急事態宣言が発令されました。この発令を受け沖縄の小中、高校が休校になり県民はひとかたならぬ辛苦を味わうことになりました。子どもを抱える多くの家庭が昼食をどうするか不安におののきました。高学年の子供は自分である程度準備できますが、低学年の子供はそうはいきません。仕事を休んで対応するべきか誰かにお願いするべきかと悩んでいますと連絡が入ってきました。それで、特定非営利活動法人困窮者支援ネットワークに所属している団体の地域でこの期間お弁当を無償で配ることにしました。どうしても取りに来ることができない特別な事情のある家庭には配達することが決定されました。その結果、たいへん多くの方の申し込みがあり、弁当無償配布を展開しました。今後は、広がりはじめた地域への支援体制をさらに活用しながら、困窮世帯の対応を関係各機関と連携しながら進めていきたいと願っております。また、この動きに参加したいボランティアや協力者・団体も募集しておりますのでよければホームページなども閲覧ください。
https://konkyusyashien.com

添付資料