「地域助け合い基金」助成先報告
一般社団法人 ビクトリーチャーチ
沖縄県那覇市 ウェブサイト助成額
100,000円(2020/07/08)助成⾦の活⽤内容
コロナ禍により経済的に困窮して日々の食事すらまともに食べられない母子家庭へ、地域の飲食店等の協力を得てお弁当を配布する活動。
活動報告
当広場は子どもの居場所作りをしており、子ども食堂もしております。経費は補助金、助成金、寄付金によって賄われています。
2020年の3月から、新型コロナ感染のため、学校が休校になりました。休校措置のため子どもは学校へ登校できませんが、親は仕事に出かけ、子どもだけで留守をすることになり、当広場にも来ることができなくなりました。
その対策として無料弁当を配布することを始めました。需要は当広場に来ていた子どもの世帯だけでなく、他の方からも要請が来て配布するお弁当が瞬く間に多くなりました。3月から5月までは、同じ志を持った方々の助けを得て無料配布をいたしました。お弁当を受け取っている世帯からは「野菜を食べるようになった」、「余裕が出来て子どもと一緒に食事をとるようになり会話も増えた」、「ペットボトルジュースをひとり1本飲めることがうれしい」、「一度に2食分をいただけ非常に助かっている」など、困窮世帯ならではの喜びの声をいただきました。(当広場はお弁当だけでなく、他の支援団体や企業、個人からの寄付によるジュース、カップラーメン、お米、卵、牛乳、お菓子、パンなどを加えて配布しています。これも大好評です。)
一度6月に中断しましたが、必要に迫られて6月半ばから助成金を受け、継続して無料弁当支援を再開し、今日に至っています。はじめのころは単発に10万円くらいの助成金を何度か受けて実施していましたが、まとまった助成金を受けることができ、無料弁当支援を拡大し継続しております。
しかし、弁当を受け取っている世帯の方々だけでなく、飲食店も経営がひっ迫していることを知り心を痛めていました。それで、飲食店を応援する方法としてさわやか福祉財団「地域助け合い基金」の助成金を申請し、飲食店を支援することにいたしました。
いただいた助成金で、弁当作成を依頼しているお弁当屋さんに弁当1個につき50円の上乗せをしました。
委託している弁当屋さんはとてもびっくりされ、「大変助かる」との感謝の声をいただくとともにおかずの内容が豊かになりました。
当広場の働きは、新聞などに取り上げられたりしましたので、その報道を見た方、当広場の垂れ幕を見て興味を持たれた方々、子どもたちが出入りする様子を見て支援の気持ちを持たれた本土の方や近所の方々からも、野菜やお米、お菓子などの寄付、また、賛助会員の申込者も増えて励まされています。
今後の展開
「たくさんの愛がたくさんの笑顔を咲かせますように」2021年の当広場の年賀状のことばです。
このお弁当支援事業を始めて、本当にたくさんの方が困っている人たちに愛をあげたい、何かをしてあげたいと助けの手を差し出して下さるのを見て来ました。それで生まれた言葉です。
現在当広場では、自分の地域でも困窮世帯への弁当支援をしたいと名乗りをあげてくれる拠点を募集しています。現在、5~6か所からの要望をいただいております。
自分も何かしらの助けをしたいと願いながら、経済的理由でできないでいる方を当広場がサポートし、困窮世帯への弁当支援の手をもっといろいろな地域に広げて行くのです。
12月からはすでに浦添拠点が無料弁当支援を開始しています。
当広場は一拠点に月20万円のお弁当購入費を捻出し、サポートします。(助成金や寄付金をもっと獲得できれば増額も可能です。)お弁当の要請が多くなると、配達するパートの方も必要となります。人件費や配達交通費も必要となります。
現在NPO法人の立ち上げを進めており、困窮者世帯への無料弁当提供だけでなく、ひとり親支援としての母親の働き場所の提供、困窮世帯の子ども無料塾の立ち上げなどを行います。
当広場の様子はホームページをご覧ください。居場所事業と子ども食堂は平日下校時間から午後6時まで。休日は午前10時から午後6時まで。お弁当配布はお昼と夕方の2回行っています。現在毎日110食の弁当を配食し、居場所を利用する子どもは平均20名ほどです。皆さんのご寄付によって得た助けと愛を本当に感謝します。