「地域助け合い基金」助成先報告
NPO法人 ガジュマルの船
兵庫県神戸市灘区助成額
100,000円(2020/06/24)助成⾦の活⽤内容
長年摂食障害を経験したメンバーが主体となり、摂食障害当事者の居場所づくりのため、ミーティング活動や啓発活動を行ってきました。今回、コロナ禍による不安や生活の変化で、拒食や過食の症状が悪化している当事者は、格段に増えています。そのため、今まで以上にミーティングや交流の場を増やしたいと考えています。すべての交流の場をオンラインと併用で行うことで、外出が困難な人でも参加できる。
活動報告
オンラインのミーティング
毎週月曜日と木曜日 12時30分~13時
毎週土曜日か日曜日 時間帯不定期(1時間から1時間30分程度)
を祝日など問わず、開催できている。参加者は摂食障害をはじめとする依存症当事者が主で、毎回5名以上の参加者がそれぞれに参加してくれている。
以前は、3人の決まったメンバーで場所を開けていたが、そこでつながったメンバーが、場所をあけるようになった。それぞれが順にリーダーシップをとり、回数の多いことも負担なく、開催できている。
コロナにより、家で一人だと、過食嘔吐や拒食の症状がひどくなる摂食障害当事者も多い。
しかし、このオンラインミーティングが定期的にあることで、人とのつながりができ、生きづらさの改善に役立っているとの声もいただいている。
以下参加いただいた方の声です
家でいるとだらだらだらだらしてしまうし一人で寂しいけれど、月曜木曜のこの時間はこれ、と決めることで、予定に組み込むことで、それが楽しみにもなり生活の支えにもなっている。
上手く食事行動ができないときが多いが、過食止めというか、食行動の区切りやはじまりにもなっている
今後の展開
摂食障害は、まだまだ潜在的な患者も多く、その苦しみをだれにも言えず、悩む人も多いのが現状です。
「食行動が自分でコントロールできないのは、その人の意思が弱いから」という差別や偏見、やせいてること、ダイエットに成功することが美徳とされている社会で、摂食障害は男女問わず増えています。
根底には、生きづらさ、孤独感などがあり、真面目な人、完璧主義をもとめる人ほど陥りやすい障害でもあります。ミーティングやボディワークなどを通して、人とゆるくつながっていくこと、遊ぶこと、ほどほどを知ること、摂食障害をはじめとする依存症当事者はもちろん、誰もが楽しめる社会・地域にしていきたいと日々、様々な活動をしています。