「地域助け合い基金」助成先報告
NPO法人 ゆっくりサロン
栃木県那須町助成額
189,000円(2020/06/01)助成⾦の活⽤内容
当法人居場所事業は町生きがいサロン補助金対象であり、また通所型サービスBにも取り組んでいるが、生きがいサロン補助金は実績に対してということもあり活動できない期間は収入が無い。居場所(サロン)活動は、生きがい、健康寿命の延伸、介護予防となっていて会員が望んでいる大きな部分である。
活動報告
法人事業『みんなの居場所ゆっくりサロン』は、会員の「これがやりたい!」という声を活動のメニューに, 習字、編物、エコクラフト、絵手紙、手織り、囲碁・将棋、俳句、ちくちく手仕事、カラオケ、町の歴史、手話サロン、健康マージャン等を(月)~(金)講師陣は有償ボランティアで自分の経験や得意なことを活かした元気高齢者の皆さんで利用会員利用者との双方が楽しみながら生きがいとなっていました。男性参加者も参加しやすい「年金酒場」も昨年12月スタートし月1回夕方から開店していました。小学校の長 期休みには交流イベントとして学童と一緒に工作などを楽しみました。またランチは有償ボラ(60~80代・男女)が調理を担い、一人暮らしの男性も多く来ていて、活動自粛中には「いつから始まりますか?」と定期的に電話をくださる方もいました。講座では軽度認知症の方も参加者同士が自然に見守り合いながら一緒におしゃべりや好きなことを楽しんでいました。講師、調理ボラ、参加者は支える側・支えられる側の垣根を越えて、集まる人 みんなが主役となって楽しんでいた活動が、昨年 11 月に厚生労働省「健康寿命を延ばそう!アワード」大臣優秀賞を受賞、また 12月には栃木県「地域で輝くふくしのチカラ大賞」特別賞を受賞するなど会員にとって、そして運営する側にとっても大きな励みになっていた矢先に新型コロナ感染拡大により3月から活動自粛、休止状態が続きました。感染拡大による社会状況も不安定な中、今後の運営を考えると現在の家賃負担で現在の借家での活動継続は難しいことから居場所移転を決め7月中に現サロンの片づけを各曜日の講座毎に利用会員と行い、8月中に移転して9月からは新サロン開所となります。会員は「活動が続けられるならどこまでもついていく!」と。殆どが高齢者なので送迎も充実させて、内容は変化させないで進ます。理事長自宅改修としたことから改修費はかかるが、当法人としては今までの家賃負担を大幅に減らすことができ、また財団からの3ヶ月分の家賃分、利用者減の収入補填の助成を受けて、次のステップへ進むことが出来ました。
今後の展開
今後9月に移転する地域は戦後の高原開拓地域であり、別荘として利用していた方がリタイア後に転居し てきている例も多い地域でもあり、高齢化率は40%近くになっている。90代の利用会員の方たちの元気の源である『おしゃべりの場』、ボラ活動による『送迎』、『講座の講師と受講生の生きがいの場』、『60~80代の調理ボラで作る普段着ランチの愉しみ』等の活動はまさに新型コロナウイルスに対して有効といわれている免疫力のアップになっていると思われる。活動を新地域で広報しながら、これまでの利用会員も通うにあたり近くなる方が多いことから新しいつながりを期待し、困ったときはお互い様の今後も変わりない活動により「健康寿命を延ばそう!」「生きがい、楽しみごとで免疫力アップ!」をアピール・合言葉に、法人理念である「地域の結びつきを大切にして『困ったときはお互い様』と助け合いの精神でいつまでも安心して暮らせる地域コミュニティを創る」ことを目指していきます。"