地域通貨には様々なカタチがありますが、さわやか福祉財団が現在特に推奨しているのはサービスだけの交換であり、そのやり取りについて時間を単位とする方式で、これを「時間通貨」と表現しています。ですから、時間通貨は様々ある地域通貨のうちの一種といえます。
時間を単位とするわけですから、あくまでもサービスを時間で評価することに徹しています。例えば、法律家の1時間も、子どもの1時間も等しい評価になります。誰もが平等に持つ時間を単位とし、時間による評価を徹底することによって、人が人を助けることにおいて等価値ということを貫けるのです。
また、日頃のちょっとしたお願い事が気軽に、しかも活発に行えるように、運用面においても早期に循環するよう、いろんな工夫が行われています。
お年寄りも子どもも障害があるなしにかかわらず、誰もが自分が持っている才能や、能力をお互いに発揮し、助け合い助けられる社会、それがさわやか福祉財団が目指す『新しいふれあい社会』であり、その社会を創造するための手段としてこの「時間通貨」が非常に有効であると考えています。時間を単位とすることで、自分を認めてもらい、相手の尊厳を重んじることができるのです。