近頃、話題になったり取り組みが始められたりしているのは、地域通貨が循環する期間を半年や1年といったように限定しているものですが、循環する期間によって2通りがあります。
いま現在(同時代)の支え合いによるもの。ヨコ型地域通貨は、当財団が推奨している「時間通貨」が該当します。
いずれ(異なった時代にも)通用する支え合いによるもの。タテ型地域通貨は、これまで当財団が推奨してきた「ふれあい切符制度」(時間預託制度)が該当します。
・なお、時間通貨とふれあい切符は夫々に特徴のある相互扶助を目的とした地域通貨ですが、2000年に介護保険がスタートしてから有償ボランティアの活動も次第に話し相手や精神的な満足を充たすサービスが多くなり、時間通貨とふれあい切符はお互いにその利点を取り入れ融合した運用が見られます。特にふれあい切符にその傾向が強く、団体によっては、時間通貨と大差ない運用をしています。例えば、ふれあい切符を使って時間通貨が得意とする「気軽なちょっとしたサービス」のやりとり(流山ユー・アイネット)や預託に期限を設定して、循環を促進したり(さわやか愛知)、団体への寄付など長期に亘る時間預託を取らないで、助け合いの活発な交換を促進する運用が行われています。